訓示としての電話
ここ半年ぐらいだろうか。ずっと眠りが浅かった。
いや、半年ではすまないかも知れない。少なくとも「よく寝たな」と満足に起きた記憶はしばらく無い。あまりにそういう日々が続くので、私は睡眠に対して変に諦めていた所があった。
いつものパターンとしては、2~3時間毎に目が覚める。何故かいつも強烈に喉が渇いているので、水を大量に飲む。それは、いつも飲酒の果てに寝ている事とも何らかの因果関係があるのかも知れない。そして、その後は再び浅い眠りにつく。意識の覚醒と、身体の非覚醒の間でうたかたを彷徨う。仮に飲酒をしていない時は、ほぼ確実に明け方6時ぐらいまでは意識が覚醒したままでいる。睡眠障害、とまではいかないが、何かしら難儀していた。疲れていないのがいけないのか、とも思うが、疲れていたときは逆に妙な精神の昂ぶりが睡眠を阻害していた。
そんな私だが、今日は久しぶりによく眠れた。
起きたのは午前10時。決して早くない時間だが、今日の予定を考えると、そんなに遅くもない。久しぶりに感じた起きた瞬間の爽快感。睡眠とはかくあるべきだ。
昨夜、深夜。突然私の携帯電話が鳴った。唐突に。
軽く酔った友人が、突如として私に電話をかけてきた。確か深夜3時過ぎ。私は起きて電話に出た。
友人は、同じ話を何回か繰り返していた。「踊りに行きたい」とも言っていたが、私は踊りに行きたくはないので、適当な相槌だけを打った。酔った声が陽気で、私は少しだけ羨ましかった。
今から散歩に出るから電話は切る、と言われて電話を切った。
その後、何故だか私は本当に久しぶりにぐっすりと眠っていた。
「桃の節句に次女に訓示」 辻征夫
なくときは
くちあいて
はんかちもって
なきなさい
こどもながらによういがいいと
ほめるおじさん
いるかもしれない
ぼくはべつだん
ほめないけどね
ねむるときは
めをとじて
ちゃんといきして
ねむりなさい
こどもながらによくねていると
ほめるおじさん
いるわけないけど
とにかくよるは
ねむりなさい
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