何なんだ、下の(前回の)記事は。意味不明もいい所だ。酔っ払って記事をアップしてはいけない。自らに対する戒めとして、削除せずにおく。
さて、数回前に「金麦」のCMについて少し書いた。すると、友人Y氏のブログにて、私の意見の敷衍というか、補足というか、彼もれいちゃんについて少し語っていた。彼の意見をもとに少し書いてみたい。
まず彼の主張を纏める。以下箇条書きにて。
・金麦とまってるぅー!
・おお待っていてくれ、帰るぞ、今すぐ帰るぞ。
・金麦とまってるからぁー!
・うん?違う、違うぞ、そうじゃないやろ、れいちゃん!
・「待ってるぅー!」と言った時の君は、新婚ホヤホヤ、健気にじっと待っていた。
・「待ってるからぁー!」では、時計を見ながられいちゃんはイライラしているのではないか?
・次はさしずめ、「金麦?買ってきて」となるのか。
・万物は流転するのか。
・はあ、結婚したくないなあ(←嘘、これは書いてなかった)
以上である。目の付け所としては決して悪くないのだが、Y氏は肝心な事を見逃している。つまり、れいちゃんの態度は以前よりもいささかなりとも横柄になりつつある、とY氏は分析するわけだが、これは残念ながら「はずれ」である。私がこの場を借りて真相をお教えしたい。
まず、語尾の変化による感情の変化、そこに込められたもう一つの意味は、確実に変化をしている。これはまさしくY氏の指摘するとおりである。では、如何に変化したのか、それを考察したい。
今回の、「走る篇」では、れいちゃんの母性が感じられる所に注目したい。「疲れた顔が大好きだから」と彼女は冒頭で述べる。蛇足だが、ここでいう「疲れた顔」とは勿論私の疲れた顔の事である。彼女は私の事が好きなのだから。そしてその後に続く台詞、ここに大きなヒントが隠されている。
「どうしようもなく好きなんだから」
無論、私の事がどうしようもなく好きなわけだが。
さて、この「どうしようもなく」という言葉。ここに意図されているのは、「れいちゃんが緩やかに理性というものから解放されている図」である。
つまり、私に対する愛情が高まりすぎたあまり、れいちゃんは少し自分を見失っている。それほどまでに私の事を愛しているわけだ。私も男冥利に尽きる。
理性から解き放たれたれいちゃんは、昂ぶる激情を抑えきれずに走り出す。それは、リビドーの解放であり、到来したカタルシスである。羞恥の感情より行動が先んじたのである。つまり、いてもたってもいられなくなったのだ。
そしてそのまま彼女は叫ぶ。
「あたし、金麦と待ってるからぁー!」
何々だから、という語尾の後には、「ゆえに何々してくれ」という言葉、つまりY氏が言うところの「あたし、金麦と待ってるから。(だから早く帰ってきてね)」というニュアンスを考えるのが普通である。しかし、この時のれいちゃんは、私への抑え切れない愛情ゆえに、理性から解き放たれているのだ。
つまり、彼女はこう言いたかったに違いない。補足を加えて、以下にCMシーンを再現する。
~金麦CMリアルバージョン、「ホワッドアイセイ?篇」~
らー、ららっら、らっららら、らっらら、らっららら、らっらら、ららっらら、べべん、べべんべんべん(オールナイトニッポンのテーマ)
あたしはいつも帰ってきては口癖のように「疲れた」と言うたけちゃんの事を思い出した。大して疲れてなんかいないんでしょ、あたしが言うと、たけちゃんは「うん」と笑う。
お風呂沸いてるから、先に入って来ちゃってよ。あたしはいつもそう言うけれど、たけちゃんはなかなかお風呂に入ろうとしない。早く入ってきて!ちゃんと入ってきたらご褒美にお風呂上りの「金麦」飲ませてあげるから。そう言うとたけちゃんはしぶしぶお風呂に入る。
「疲れた顔が大好きだから」
あたしはいつもお風呂に向かうたけちゃんの背中に向かってそう呟く。
今日は別に凝った料理なんて作ってない。あたしはあたしで忙しかったから。でも、たけちゃんの好きなアジの開きと納豆とほうれん草のおひたしとアサリの味噌汁がある。このメニューだったら、たけちゃんは決して文句を言わない。帰ってきて食卓を一瞥したたけちゃんはきっとこうやって言う。「うわあ、美味しそうだね!」って。
「どうしようもなく好きなんだから」
あたしはそう呟いていた。その時、あたしの携帯電話が鳴った。たけちゃんからだった。
今帰り?うん、うん、あ、わかった。あ、そう。気をつけて帰ってきてね。
たけちゃんはもうすぐで帰って来るそうだ。仕事が終わったらいつも寄り道せずにまっすぐに家に帰ってくる。もう少し遊んできたっていいのに、とあたしはたまに言うけれど、たけちゃんは「家がいい」とだけ言って、あまり遊び歩かない。愛おしい。
あたしは、何だか走り出したくなった。たけちゃん、早くあなたに会いたいんだよ、あたしはあなたの帰りを待ってるんだよ、って。
電話を切る前に、あたしは言った。
「あたし、金麦と待ってるから。」
それから、たけちゃんに聞こえないような声でこう付け加えた。
「たけちゃんの事が、大好きなんだから・・・」って。
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えーと、昨日の日記とどっちが痛いかという事をふと思ったが、もはや仕方あるまい。
このままアップしよう。
ああ、死ねばいいのに。
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