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2007年8月

2007年8月31日 (金)

薄汚い金の話を中心に

京都から帰ってきて、久しぶりの更新。今回は何やかやと忙しかった。忙しいというのはありがたい限りだが。お陰でパソコンを触る機会などとんと無く(酒を飲む機会はたんまりとあったクセに)、ブログの更新、メールの送付、全てが疎かになる。

いや、言い訳などするまい。要は遊び呆けていたのだ。認めよう。確かに遊び呆けていた。

愉しかった。京都で私は随分と悦楽に浸ってきた。

東京に戻ればまた「生活」が始まる。27歳ボンクラ野郎の鬱屈の日々が再開されるのだ。鬱屈の日々の再開日には相応しく、今日は朝から下痢と嘔吐により寝込んだ。寒気も伴い、食中毒の類いを連想したが、大事には至らず。夕方にはかなりマシになるという回復ぶりだ。

夕方の体調回復後、仕事を少しだけした後に、9月の余りにも多過ぎるオフ日を有効活用すべく、短期間アルバイトをネットにて検索していたが、探せば探すほどうんざりと気分が沈んでいく。音楽に関する仕事を完全に別にすれば、私は大の労働嫌いであり大の怠け者であった事に再び気付いていた。

倉庫内の仕分け作業、イベント設営、警備員。

様々な職種が私の目に飛び込んで来ては、私を不愉快にさせる。

職場で「使えない無能人間」の烙印を額に焼かれ、つまらないプライドからコミュニケーション困難に陥り、白い目で疎ましがられながら労働をする私の姿が容易に脳裏に描かれる。勤務中はきっと伏し目がちに「すいませんでした」と「わかりました」ばかりを口にするのだろう。

27歳、周りには既に家族を養う者さえいる。それに比べて私のこの体たらく。落伍者であり、敗残者である。それにつけても金の欲しさよ。そうだ、9月は私はもう少し稼がなければならないのだ。あまりワガママばかりを言ってもいられない。何かしらの仕事を探さなくては。

理想を言えば、ライブの収入のみで生活が出来るのが一番だ。しかし、なかなかうまくもいかない。レッスンによる収入と、ライブによる収入を足して何とかするのが目下の目標であるが、まだまだ足りない。足りない分は、補わなくては。

久しぶりの更新は、金の話ばかり。

明日は、再びアルバイトを探す。憂鬱である。

明後日は、レッスンである。様々な準備もしてあるので、教える側の私ですら心躍っている。

この差は何だ。

週明けにはライブだ。

何かが変われば良い。

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2007年8月20日 (月)

もうすぐ30000hit

タイトルの通り。

ありがたい事にもうすぐ30000hitとなる。多い数字なのか少ない数字なのかはわからないが、私にとっては嬉しい数字である。

30000hitを見事獲得された方、もしご一報いただければ、私からのささやかなプレゼントを用意しております。

獲得されたのが男性であった場合には、「私の家の近くの江戸川に一緒にハゼ釣りに行く権利」をプレゼント。
女性の場合には「横で延々と私が酒を飲みつつ下ネタばかりを言い続ける悪夢の5時間」をプレゼント。

要は何も考えていない上に、何もあげる気がないのである。
私はセコいのである。

さて、今週末からは関西でのライブツアー。以前にも詳細をこちらにアップしたが、再び以下に。どれも、ぜひとも見に来ていただきたいライブなのである。

8月23日(木)高槻JKカフェ
tel 0726-71-1231
http://www6.ocn.ne.jp/~officejk/cafe/jkcafe.html
sax:黒田雅之 pf:福島剛
本当に久しぶりのライブ、第一弾は大阪高槻JKカフェから。先に言っときますが、間違いなく弾きまくります。サックスも吹かせまくります。終わったら、ビールを飲みまくります。
19:00~start  music charge:カンパ制

8月24日(金)北山 mojowest tel 075-706-8869
http://www.mojo-west.com/ 
tap:SAM、川村隆英、tamango sax:黒田雅之 b:鶴賀信高 pf:福島剛
何とも豪華なタップ祭り。3人ものタップダンサーと共演させていただきます。タップなので見た目にも愉しいのですが、かき鳴らされるビートは、いやが上にもテンションを上げてくれます。ヤワな真似はしません。
20:00~start  music charge:3500円(1ドリンク付)

8月25日(金)深草ざぶざぶ
tel 075-642-6348
http://www7a.biglobe.ne.jp/~zabuzabu/
vo:岩井繭子 b:鶴賀信高 pf:福島剛
三日目は、入魂のヴォーカルトリオ。自分で言いますが、まゆこさんの歌の伴奏は、ぼくが一番うまいです。そして、この店の名物は、店主村上健三郎氏のドラム。運がよければ巡り会えます。
19:30~start music charge:1500円

8月26日(日)岩倉cafe jinta
tel 075-724-2534

http://www.cafe-jinta.com/
vo:市川芳枝 b:木村知之 ds:飛世昇 pf:福島剛
そして今回の関西遠征の最後を締めくくるのは、何とも豪華なこのメンバー。日本ジャズ界、ブルーズ界の至宝とも言えるヨシエさんのヴォーカルを、過剰に熱いピアノトリオに乗せてお届けします。是非来て下さい。気に入らなければチャージは返します。それぐらい愉しみなライブなのです。
19:30~start music charge:2000円

それでは関西方面の皆様、ライブ会場でお会いいたしましょう。

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2007年8月17日 (金)

気持ちは早くも北の大地へ

昨年の今頃だったろうか、私は北海道にいた。

このブログにもいくらか詳細を書いた。端的に言って碌でもない旅であった。北海道までは鈍行列車を乗り継ぎながらひたすらにのんびりと進み、北海道に着いてからは北海道在住の友人Tと落ち合い、珍道中。泥酔した挙句、50歳近い女性のチチを揉んで逃げる、という乱心ぶりから、旭川での人買いキャバクラ。もう我ながら本当に死ねばいいと思う。大和龍門先生に、「お前、ホームラン級のバカだな」と毒づいていただきたいほどだ。

さて、今年もそのTと遊びに北海道に行く事に決めた。表向きの名目は、「サンマとイカを食べる」という事になっているが、要は再びアホな遊びをしに行きたいだけだ。今回は一週間ほど滞在しようと考えているが、一週間といえば24時間×7日で168時間である。おそらくその内140時間はアルコールにまみれているであろう事は想像に難くない。

さて、その北海道酔いどれ旅行、予定では9月末に都合をつけて行くつもりだ。となると、そろそろチケットの事を考えなくてはならない。

今回は飛行機を利用する予定であるが、一ヶ月以上前に予約をすると、かなり安くなる。往復で買って、一泊分のホテルもつけてしまえばなお安くなるのだ。寒くなり始めた北の大地で野宿、というのもオツなものだが、安さには勝てまい。今回は一泊分の宿はホテルに取るだろう。先ほどまで、様々な旅行会社のサイトでチケットプランを眺めていた。

早く行きたい。

そう、その前に京都に行くんだった。これは来週だ。

京都ではライブもたくさんある。大好きな、ライブだ。

まずは、東京でやるべき事を確実にやっておかなくては。

夏は、まだまだ終わらない。

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2007年8月16日 (木)

ジョギングがしたい

ピアノのレッスンの仕事で池袋へ行く。

前日は友人Yと共にビールを飲んでいたため、起き抜けは少し怠い。遅刻は決して許されないので、急いで準備をして家を出たが、とにかく今日は暑かった。

後ほどわかった事だが、今日は記録的な猛暑日、40度を超えた所もあったという。東京も38度を記録したとか。なるほど暑いわけだ。

春夏秋冬。

私が一番好きなのは、冬だ。寒いのは、好きなのだ。家に帰ってストーブにあたる。おこたで蜜柑、挙句、熱燗。考えただけで愉しい。

反対に夏は苦手だ。暑さのせいでどうにもやる気がそがれる。体の動きは散漫になる。だが、少し運動しただけで噴出する汗は、最近良いなと思うようになってきた。何だか私の体の中に溜まりに溜まっている毒素が汗と共に抜け出ていくような感覚が心地よい。

ジョギングなんぞしてみるか、と、暇を持て余している私は思う訳だ。夜中に焼酎の烏龍茶割りを飲みながらパソコンの画面に向かいつつ思う訳だ。

明日から、始めよう。

そんな事を毎日考えている。

明日、は、いつまで経っても明日、である。

今日では、ない。

ジョギング、マジにやるかな。ダイエットも兼ねて。

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2007年8月15日 (水)

ここ数日のこと

久しぶりにちょっとした収入(ギャンブルではない)があったので、街へと繰り出す。

私には定期的に「ラーメン食べたい欲」という性欲にも似た欲求が湧き上がるのだが、普段は所持金の少なさゆえにコンビニのカップラーメンでその欲求を慰めるのが殆どだ。

今日は、そうはいかない。今日はきちんと店にラーメンを食いに行く。

小岩駅前にある「味源」へ向かう。北海道ラーメンを食わせる店である。

小岩駅北口周辺のラーメン屋は、数軒訪れたが、ここが一番かな、と思う。最も行列のすごい「ラーメン二郎」は、先日訪れたが、私の口には全く合わなかった。私は食べ物を「マズイ」と言う事は極端に少ないだけに、落胆した。「味源」のラーメンは、手堅い。確実性がある。中日の立浪や巨人の二岡のように堅実だ。本日は醤油ラーメンを食したが、600円の値段に見合う満足度はあった。

以前からほしかった本があったので、本屋巡りにも繰り出す。パチンコ屋へ向かわない辺りが私の進歩の跡だ。私は進歩している。私はちんぽしている。

探していた本は二冊。一冊は、西原理恵子の「毎日かあさん~出戻り編~」。もう一冊は中島美代子著「らも 中島らもとの35年」。小岩の本屋は、どの本屋もさして大きくはないので、どちらも入手、というのは困難であろうとタカをくくっていたが、案の定中島らもの本は発見出来ず終いだった。西原理恵子の「毎日かあさん」は、南口の森木書店で発見、購入する。本日の寝る前の楽しみとする。

少し仕事をしてから、帰りに漫画喫茶に寄る。目的は「はだしのゲン」。第1部を読了する。詳細な感想は、また時間のある時に。

8月15日。

終戦記念日に「はだしのゲン」というのがなかなかにオツである。私は、やはり「アカ」であるな、とゲンを読みながら実感する。

戦争は、なくなればいい。

酔っ払った私がよく言う言葉は、意外に本心なのである。

世界に、平和を。

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2007年8月 9日 (木)

星条旗のもとに

最近、お笑い芸人の友近扮するビバリーヒルズキャラ・キャサリンが歌うアメリカ国家のパロディが好きだ。歌詞は

あーめりーかーさーいこー

土地がーひーろーい

選挙ーのときにー、死ぬほーどー盛り上がるー

というもの。明らかに揶揄である。

最近も選挙で実際に盛り上がっている。

アメリカ最高!

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2007年8月 8日 (水)

Kになるところだった

二日連続してブログを更新しただけで、何だか自分が偉い人になったような気になる。間違えるな、単に暇なだけだぞ、と自分に言い聞かせなくてはならない。

朝、眠い目をこすりながらピアノを弾いていたら、私の復活したばかりの携帯電話が鳴った。珍しい、私に用のある人間などまだいたのか、と思い、携帯を見ると、そこには075の市外局番から始まる電話番号が通知されていた。京都から、である。

私の携帯電話にはその番号は登録されていなかったが、私はその電話の主は誰なのかすぐにわかった。下4桁の電話番号が0110だったのだ。110番。そう、警察である。

私は電話に出た。電話口で男が言った。

―こちらは福島剛さんの携帯電話で間違いありませんか?

そうだ、と私が答える。

―ワタクシ、京都下鴨警察署刑事課の○○と申します。お伺いしたい事があるのですか、今お時間宜しいですか?

構わない。私は言う。私は世間の人々ほど忙しくないし、何より不測の事態に私は少し心躍っていたのだ。

用件は以下のようであった。

京都市左京区岩倉幡枝において、今年の1月15日、殺人事件が起きた。犯人は依然として逃走中、逮捕されていない。そこで、京都の警察にあるデータベースの中から犯人の可能性のある人間を片っ端にピックアップし、一人一人事情聴取をしている、という事だ。

つまり、その殺人事件の容疑者の一人として私がピックアップされた、とこういう訳だ。

当たり前だが私は無実である。今年の1月15日と言えば、私は晴れて卒業論文を出し終わった日なのだ(http://whatdisay.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_1ebb.html参照)。家に帰って発泡酒で祝杯を上げ、TVドラマ版「東京タワー」における速水もこみちのまずさについてグチグチとケチをつけていた所なのだ。人を殺している余裕などは全くない。

私が容疑者の一人としてピックアップされたのにはいくつかの原因があった。どうやら、私の風貌や背格好、年齢等が犯人にいくらか似ているとの事、犯行現場からそう遠くない位置に私の家があった事、そして何より決定的なのは、私は過去に数度下らないケンカで下鴨署に世話になった事がある、という点だ。「二度あることは三度ある」の理屈で、「つまりこの福島という若い男は、人をも殺しかねない」と判断されたわけだ。全くもって迷惑な話だが。

私はふとカフカの「審判」という小説を思い出した。私は或いはK(カー、と読んでいただきたい)のようになるのだろうか。そんな事を思いながら、刑事との会話は進んだ。

しかし驚いた事なのだが、下鴨署刑事、私の事を疑うだけあって、よく私の事を調べている。私が大学に九年間も在籍した事、休学中にインドに行っていた事、もちろん過去のいくつかの些細な事件の事、そして私がピアノを弾く、という事や、柔道歴が十年以上ある、という事まで。おそらく彼は私のちんこの皮が何ミリ余っているかまで知っているに違いない。警察の捜査能力には改めて驚いた次第だ。

私には今回の事件に限っては落ち度はゼロであるし、完璧な無実である訳だから、思いの外堂々と刑事に接した。どうやら刑事も私には脈が無い、とみて、今度は私に目撃情報などを尋ねてきたが、私にはその目撃情報もない。

およそ30分近く刑事とは電話で喋ったが、電話を切ってから後、私は気になってその事件の事について調べてみた。犯行現場の近くにある精華大学のまんが学部の生徒が殺された、という所までは私も当時のニュースなどで見て知っていたのだが、詳しい犯人の情報などは殆ど知らない状態であったからだ。

調べたのは、京都市下鴨警察による以下のページだ。

http://www.pref.kyoto.jp/fukei/site/sousa/simogamo_i/index.html

犯人像の項目の「20歳代半ば」というのはあながちはずれでもないが、私は不謹慎ながらその後を読んで少し笑いそうになってしまった。

「興奮すると、顔や上半身を左右に振り「アホ、ボケ」を連発し、目の焦点が合っていない。」

ちょっと待て。私はアホ、ボケなどと連発した事はこれまで一度もないぞ。焦点は大体合っている。

更に、警察による事件当時の再現映像、これは何かのコントか。

http://www.pref.kyoto.jp/fukei/site/sousa/simogamo_i/img/saigen.wmv

私のうだつの上がらないボンクラ人生を細部に渡って調べている暇があれば、もっと有効な捜査をしたらどうなのだ、とこのページを見ながらため息をついた。

いやはや、しかし殺人事件の容疑者になるとは、私も出世したものだ。

「頼むから名前の後に‘容疑者’がつくような形で世間で有名にならないでくれよ」と何回か言われながら育ってきたが、今回は危なかった訳だ。

私は、ピアニストとして世間に広く認知されたいのだ。容疑者として、ではない。

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2007年8月 7日 (火)

イン→アウトのドア

先週末、最後の財力を振り絞って遊び歩いた。

金曜日には友人のライブに行き、土曜日には友人のトークショーへ行った。どちらもとても良い時間を過ごせたので満足しているし、どちらもとても酔っ払ってしまったので、後悔しているポーズだけはとっておく。(←本当に後悔しているんであれば、自らの酔っ払った痴態を心から恥じ、そして二度とするまい、と強く心に誓うべきであるが、私という俗物は二度三度と同じ過ちを繰り返す。つまり、酔っ払った後に痴態を見せている事を後悔しているのは単なるポーズなのだ。最近気付いた)

このブログの更新頻度が、最近あまりに低下しているぞ、という指摘をそのどちらともで受けた。まさしくそのとおりだ。更新頻度は著しく低下している。理由は、夏だ。勿論、たった今、とってつけた理由だ。

夏のせいでブログの更新頻度が下がる。その理由をいくつか考えてみたい。

まず、これを読んでいる方々は、夏という季節にどういったイメージを持っておられるのだろうか。活動的なイメージを持っている方もいれば、それとは逆に倦怠のイメージを持っている方も多いだろう。スイカ、海、クーラー、カキ氷、プール、セミ取り、アオカン、中出し、シンナー、2ちゃんねる、白石ひとみ、麻美ゆま、引きこもり、リストカット。人によって夏の思い出は千差万別でしかるべきだ。どれも正しく、どれも間違っている。

私の夏に対するイメージは、一言で表せば「鬱屈」である。

というのも、ここ最近、私の中でふつふつと湧き出してきた一つの欲求があるからだ。

それは「アウトドア・オヤジになりたい」というものである。

私は最近ひどくアウトドアなるものに憧れている。

キャンプに行ったりサイクリングに行ったりしたい。山登りにも行きたい。山の中で飯ごう炊飯をしてカレーを作る。鳥の囀りを聞きながら、カレーに舌鼓を打つ。山の中で食べるカレーは格別に美味しいな、そんな事を考えながら。

食後には一杯のコーヒーを淹れる。時間はたっぷりあるのだから、インスタントなどで済まさずに、しっかりとレギュラーコーヒーをミルを使って淹れる。少しずつ周囲にコーヒーの香りが立ち込める。口笛を吹きながら、沸かした清水をミルに注ぎ込む。贅沢な時が流れる。

コーヒーが入ったらゆっくりとそれを啜る。美味い、あまりに美味い。タバコに一本火を点ける。勿論片方の手には携帯灰皿がスタンバイしてある。私は自然に優しい人なのだ。C・W・ニコルや清水国明ばりに自然に優しいのだ。

という妄想を最近よく繰り広げる。

その度におかしな違和感に捉われる。私はつい最近まで、こういった「アウトドア的なもの」を、どこか馬鹿にしている所があったはずなのだ。「山登りなんていくかよ、それだったらパチンコ行ってたほうがまだ良いよ」などと平気で口にしていた。

それがどうだろうか。最近ではコンビニや本屋の雑誌コーナーに行ったら、「パチンコ必勝ガイド」には目もくれずに、「BePal」や「山と渓谷」などに手が伸びる。今までにはありえなかった事だ。

純然たるアウトドア、つまり野宿であれば、これまでに何回かした事がある。しかし、それはなかなかに味気ない。趣味で乗る自転車は楽しいが、電車賃やバス代すらなくて仕方なしに乗る自転車は決して楽しくないのと一緒だ。野宿は楽しみとしてやったのではなく、貧乏旅行の最中などに仕方なくやった事なのだ。それにはそれの楽しみもない事はないが、基本的には楽しくなくて当たり前だ。

それに比べて本格的アウトドア、楽しそうではないか。テントを張ってその中で寝るのだよ。私など、間違いなく修学旅行中の女子高生ばりにはしゃぐに違いない。クラスの誰が好きか、なんて話をしてしまうに違いない。

えーっ!もうした事あるの!?ねえ、痛かった?痛かった!?

とまでは言わないか、流石に。

いや、しかし、考えただけでわくわくする。朝起きたら、近くの渓流で顔を洗い、歯を磨くのだ。冷たい水が心地よく染みるのであろう。

閑話休題。

私の夏に対するイメージは「鬱屈」である。

つまり、これら活動的なものに強い憧れを抱きつつ、私の生活はひどくインドアで、湿っぽいものであるがゆえに、そのギャップに鬱屈とするのだ。

ここのところ、ピアノの前と布団とパソコンの前とプレイステーションの前の4点をぐるぐるする事で私の生活の8割方は終わっている。なかなかに味気ない。

ピアノの練習は日々の事だから仕方ないとして、プレイステーションは余計だと感じる。もういい加減飽きろよ、とも思うのだが「実況パワフルプロ野球」と「ウイニングイレブン」を飽きずにやってしまう。最近は一日一時間まで、と決めている。

パソコンは、仕事のメールを出したりするのが主で使う。その合間合間にインターネットで女性の裸体を観察して遊ぶ。時に股間も弄ぶ。(うわ、くだらねえダジャレ)なかなかブログの更新にまでたどり着けないのである。こうやって思い立ったらつらつらと書いたりはするのだが。

あとは、ちょっと秘密なので詳しくは書けないが、最近パソコンの新しい遊び方を覚えてしまった。別に犯罪でもないし、珍しくエロス系の話でもない。ずっとワードのソフトを使って遊んでいるのだけれど。これに関してはまたいずれ。

という事で、私は最近とても鬱屈としている。仕事はあまりないし、もちろん金も殆どないので、こうした不毛な遊びで自らを慰めるしかないのだ。

夏が終わったら秋が来て冬が来る。暗黒の時代の到来だ。私の予想では、もうすぐ核戦争が起こり、世界は核の炎に包まれる。そんな乱世に、一子相伝の拳法、北斗神拳の正統伝承者が現れ・・・いや、もういいや。

キャンプに行きたいです。

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2007年8月 3日 (金)

真相

何なんだ、下の(前回の)記事は。意味不明もいい所だ。酔っ払って記事をアップしてはいけない。自らに対する戒めとして、削除せずにおく。

さて、数回前に「金麦」のCMについて少し書いた。すると、友人Y氏のブログにて、私の意見の敷衍というか、補足というか、彼もれいちゃんについて少し語っていた。彼の意見をもとに少し書いてみたい。

まず彼の主張を纏める。以下箇条書きにて。

・金麦とまってるぅー!

・おお待っていてくれ、帰るぞ、今すぐ帰るぞ。

・金麦とまってるからぁー!

・うん?違う、違うぞ、そうじゃないやろ、れいちゃん!

・「待ってるぅー!」と言った時の君は、新婚ホヤホヤ、健気にじっと待っていた。

・「待ってるからぁー!」では、時計を見ながられいちゃんはイライラしているのではないか?

・次はさしずめ、「金麦?買ってきて」となるのか。

・万物は流転するのか。

・はあ、結婚したくないなあ(←嘘、これは書いてなかった)

以上である。目の付け所としては決して悪くないのだが、Y氏は肝心な事を見逃している。つまり、れいちゃんの態度は以前よりもいささかなりとも横柄になりつつある、とY氏は分析するわけだが、これは残念ながら「はずれ」である。私がこの場を借りて真相をお教えしたい。

まず、語尾の変化による感情の変化、そこに込められたもう一つの意味は、確実に変化をしている。これはまさしくY氏の指摘するとおりである。では、如何に変化したのか、それを考察したい。

今回の、「走る篇」では、れいちゃんの母性が感じられる所に注目したい。「疲れた顔が大好きだから」と彼女は冒頭で述べる。蛇足だが、ここでいう「疲れた顔」とは勿論私の疲れた顔の事である。彼女は私の事が好きなのだから。そしてその後に続く台詞、ここに大きなヒントが隠されている。

「どうしようもなく好きなんだから」

無論、私の事がどうしようもなく好きなわけだが。

さて、この「どうしようもなく」という言葉。ここに意図されているのは、「れいちゃんが緩やかに理性というものから解放されている図」である。

つまり、私に対する愛情が高まりすぎたあまり、れいちゃんは少し自分を見失っている。それほどまでに私の事を愛しているわけだ。私も男冥利に尽きる。

理性から解き放たれたれいちゃんは、昂ぶる激情を抑えきれずに走り出す。それは、リビドーの解放であり、到来したカタルシスである。羞恥の感情より行動が先んじたのである。つまり、いてもたってもいられなくなったのだ。

そしてそのまま彼女は叫ぶ。

「あたし、金麦と待ってるからぁー!」

何々だから、という語尾の後には、「ゆえに何々してくれ」という言葉、つまりY氏が言うところの「あたし、金麦と待ってるから。(だから早く帰ってきてね)」というニュアンスを考えるのが普通である。しかし、この時のれいちゃんは、私への抑え切れない愛情ゆえに、理性から解き放たれているのだ。

つまり、彼女はこう言いたかったに違いない。補足を加えて、以下にCMシーンを再現する。

~金麦CMリアルバージョン、「ホワッドアイセイ?篇」~

らー、ららっら、らっららら、らっらら、らっららら、らっらら、ららっらら、べべん、べべんべんべん(オールナイトニッポンのテーマ)

あたしはいつも帰ってきては口癖のように「疲れた」と言うたけちゃんの事を思い出した。大して疲れてなんかいないんでしょ、あたしが言うと、たけちゃんは「うん」と笑う。

お風呂沸いてるから、先に入って来ちゃってよ。あたしはいつもそう言うけれど、たけちゃんはなかなかお風呂に入ろうとしない。早く入ってきて!ちゃんと入ってきたらご褒美にお風呂上りの「金麦」飲ませてあげるから。そう言うとたけちゃんはしぶしぶお風呂に入る。

「疲れた顔が大好きだから」

あたしはいつもお風呂に向かうたけちゃんの背中に向かってそう呟く。

今日は別に凝った料理なんて作ってない。あたしはあたしで忙しかったから。でも、たけちゃんの好きなアジの開きと納豆とほうれん草のおひたしとアサリの味噌汁がある。このメニューだったら、たけちゃんは決して文句を言わない。帰ってきて食卓を一瞥したたけちゃんはきっとこうやって言う。「うわあ、美味しそうだね!」って。

「どうしようもなく好きなんだから」

あたしはそう呟いていた。その時、あたしの携帯電話が鳴った。たけちゃんからだった。

今帰り?うん、うん、あ、わかった。あ、そう。気をつけて帰ってきてね。

たけちゃんはもうすぐで帰って来るそうだ。仕事が終わったらいつも寄り道せずにまっすぐに家に帰ってくる。もう少し遊んできたっていいのに、とあたしはたまに言うけれど、たけちゃんは「家がいい」とだけ言って、あまり遊び歩かない。愛おしい。

あたしは、何だか走り出したくなった。たけちゃん、早くあなたに会いたいんだよ、あたしはあなたの帰りを待ってるんだよ、って。

電話を切る前に、あたしは言った。

「あたし、金麦と待ってるから。」

それから、たけちゃんに聞こえないような声でこう付け加えた。

「たけちゃんの事が、大好きなんだから・・・」って。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

えーと、昨日の日記とどっちが痛いかという事をふと思ったが、もはや仕方あるまい。

このままアップしよう。

ああ、死ねばいいのに。

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2007年8月 2日 (木)

ねみい

全く無様な人間。

そんな言葉が思い浮かぶ時点でどうにかしているのかも知れないが、兎に角浮かんだ。酔いに任せて浮かんだ。

どういった人間がコンプリートに無様か、という事を、独り酒のつまみとして考えてみた。以下はその研究結果だ。

無能な人間。これは実際の所、さして無様でない、不細工でないと私は考える。

人類は全ての人間が無能であると考えた時、有能な人間の価値基準は根本から崩れ落ちる。

途中なんだが。

酔っ払った。

吐きたい。

これもまた生の楽しみ故だ。

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