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2007年5月 7日 (月)

世界の中心で下ネタを叫ぶ

地下鉄半蔵門線の中で、鉄板で童貞であることが推測される「鉄板童貞(TPDT)」の一団を見かける。恐らく中学生である。

私は童貞指数が人一倍高い上に、精神年齢の成長は中二でストップしているので、彼らに対して異常なまでの親近感を抱いてしまう。私は出来る事ならば彼らの輪の中に入り、下品なトークを共に楽しみたかった。激しくそれを欲した。しかしそれは叶わなかった。Too shy shy boyっぷりをここぞとばかりに発揮してしまった。残念である。

仕方なく彼らの話に耳を傾けた。あまり大声で話していた訳ではなかったので、聞き取るのはいささか困難であったが、それは珠玉のトークであった。「童貞万歳っ…!」私は心の中で強く思った。

彼らはクラスメートの女子であろう「くりたさん」という女の子の話をしていた。

「あいつさー、誰に対しても何かと笑顔じゃん?あれで全てごまかそうとしてねえ?そんなにかわいくねえのに」と童貞Aが言う。

「でもさー、俺たちあんまり女子たちと喋んねえじゃん?あいつみたいな存在は確かにボランティアっぽい所はあるけど貴重だよなー」と童貞Bが言う。

「俺さあ、あいつの事『クリちゃん』って呼ぶ時に微妙に興奮すんだよねー。この間なんか軽く股間が元気になったもん。」とグループ内の下ネタ大王的なポジションにいるのであろう童貞Cが口を挟む。すると一同、「それは当然だろー」と同調ムード。もっと下品な呼び方はないだろうかと彼らなりに頭をひねる。が、そこは中学生。ダイレクトに下品なあだ名以外は思いつかない。

下品あだ名付け会議が一段落すると、彼らは品評会に移った。電車の中から駅のホームにいる女性たちに点数をつけ始めた。どうやら10点満点らしく「おおっ、8点!」やら「残念、4点」やら呟いている。何と素敵な遊びだ。私は仲間にいれてほしくて仕方がなかった。

それに飽きると、彼らは「女性論」を語り出した。彼らの一人が言う「そもそも女っていう生き物はさあ」という枕詞が私のツボを激しく刺激する。「童貞っ……万歳っ……!!」と私は再び心の中で強く呟く。

錦糸町駅で私は乗り換えであったので、半蔵門線を泣く泣く降りた。さらばTPDT、今日も手淫に励めよ。そんな事を思いながら。錦糸町駅で私の出身高校の名も知らぬ後輩達を見かける。制服が特徴的にダサいので、一発で両国高校生はわかる。そして私が通っていた頃からそうであったが、両国高校生男子の9割は童貞の雰囲気を強固に身に纏っている。実際、高校生の私も本気印のガチ童貞であった(今もそうだが)。童貞万歳。両国高校生を見ながら私は再び呟く。

世界を回しているのは、間違いなく童貞達である。その認識を曖昧にする輩は、一生地を這う。(最後は利根川風)

改めて。童貞、万歳。

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