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2007年4月16日 (月)

許そうよ

少し前にも似たような事を書いた記憶はあるが、安部政権の公務員改革について思う所を少し。

これまでとは違った独自の監査制度を導入し、年功序列や終身雇用を排除していく、また天下りに関しても厳しく見ていく事で、諸々の予算を削減していく、というのが大筋らしい。

以前にも書いたが、私はこの改革に関しては完全に反対の立場をとりたい。

反対、というほどのアクションは起こしていないため、単に憮然としている、と言った方が正しいのだろうか。

日本がどんどん合理化していく。それは一見して良いようにも思えるが、大きな穴は確実に潜んでいるぞ、と私は考えている。

確かに予算の削減、という観点からのみ見れば、それは理に適っているのかもしれない。しかし、そこにあるのは強烈な「排除の精神」である、と私は感じている。

国が或る任意の一方向を向いた監査基準を定めてしまえば、そこからずれたものは全て排除の対象となる。異端は一切認められない。それが行き過ぎれば、日本は異端を一切許さない国家となりかねない、という事だ。

「許さない」という事は、何よりも恐い事だと私は考えている。「いいんだぜ」という一言、「大丈夫なんだよ」という一言を、勇気をもって発する事で、人は許しあえる。それがなくなってしまったら、果たして世界はどうなるんだろうか。

法案を採択する過程で微笑む安部晋三の顔を見ると反吐が出る。

貴様なぞにわかってたまるか。

政府は早く転覆した方がいい。

あっ、外山恒一みたいになってしまった。

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