「スウィングガールズ」を観て
久しぶりに家で独りでのんびりテレビを見る。何だかんだとここの所忙しい日々を過ごしていた。あくまで私レベルの「忙しさ」であるが。
テレビでやっていた映画「スウィングガールズ」を見る。以前一度見た事があるのだが、再び見る。娯楽映画としてはなかなかに面白い。私は好きだ。
私の記憶力は死ぬ直前の痴呆老人レベルであるので忘れてしまったが、以前にもこの「スウィングガールズ」についてブログ内で書いたような気がする。まあ良いか。再び書こう。
「スウィングガールズ」を見ると、私がジャズを始めたばかりの頃を思い出す。勿論今でも私はヘタクソで有名なピアニストであるが、ジャズを始めた七年ほど前は、まさしく「歩く騒音公害」以外の何物でもなかった。
けれど、しかし、である。
楽しかったなあ、毎日毎日ピアノに触れるのが。何時間でも弾き続けられたもんなあ。
ヘタクソ過ぎるから、セッションに行っても殆ど誰にも相手にされなかった。ロクにピアノも弾けないクセに、態度だけは生意気だったのも原因だ(これは今もそうだな笑)。身の程知らず。
色んな人からストレートにもやんわりとも「ジャズなんてやめときなさい」「ピアノの才能ないよ」と言われた。悔しかったなあ。最近でもちょこちょこ言われるけど、そういう時はヘラヘラ笑って「まあ良いじゃないっスか、ぼちぼちやりますわ」とはぐらかす事にしている。最近は「辞めない」のではなくて「辞められない」のだ、という事に気付いたので、人から音楽について何かを言われても一向に動じない。生意気加減には更に拍車がかかってきた訳だ。言い訳を一つ言うならば、アドバイスなどは比較的謙虚に聞くのだけれど。
「スウィングガールズ」のラストは、コンクールで拍手を浴びて幕を閉じる。そうなんだ、好きな音楽をやって拍手を浴びる快感、あれは麻薬だ。ヘロインより危険な麻薬だ。
ジャズって良いよ。好きだよ。色々な事を思い出した。次は3月3日のダブルヘッダーか。楽しみだ。
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