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2007年1月14日 (日)

冬の夜と自転車と煙草

と部屋とYシャツと…もういいか。

冬の夜に自転車に乗りながら喫む煙草は、普段より少しだけ旨いような気がする。

何となく塞ぎ込んでいた気分がほんの少し、マシになってきた。

元来のお気楽な性分のせいか、あまり悩みや葛藤は抱えない性質だ。頭が悪いのか、感受性が鈍いのかは知らない。どちらかだろう。

たまにうじうじと悩むのは音楽の事か酒の事だ。大体しょうもない悩みだ。

酒の悩みの解決策はまだいまいちわからない。飲まなきゃ良いだけなんだが、なかなか上手いこといかない。知らぬ。

音楽の悩みの解決策は知っている。音楽で解決するのだ。ピアノを弾くのが怖い時は、怖くなくなるまでピアノを弾いたら良い。ジャズを聞くのが鬱陶しい時は、四六時中ジャズを聞いたら良い。この荒療治で根本的にピアノやジャズが嫌いになるのならば、私の愛情はそこまでのものだった、という事だ。幸か不幸かこれまでにこの荒療治が利かなかった事は、ない。百発百中でしょうもない悩みなどは消し飛ぶ。今ももう既に三割から五割近くは消えている。

今日はライブの前にレコード屋に寄ってレコードを一枚買った。栄光のアールハインズ。日本盤なので日本語のライナーノーツがついていたが、バンド名は「アールハインズと彼のボーイズ」。
Earl Hines and his boys

を無理やり日本語に訳したんだろうが、凄まじい翻訳だ。

Earl Hines

James P JohnsonやFats Waller、Art Tatumの先駆けとなったピアニストだ。ルイとの共演はあまりにも有名だ。私は彼の右手の節回しが好きで、結構よく聞く。今日は彼のレコードを聴きながら風呂に入って、焼酎を一杯だけ飲み、一日を終える。

他の人がどうなのかは知らぬが、私にとって生きる、という事は、こういった些細な事の繰り返しのような気がする。

1964年、Earl Hines晩年の録音だ。視覚を失いかけ、長年続けたビッグバンドを解散した彼の演奏を、たっぷりと堪能する。

また明日もピアノを弾くために。

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