決戦
納豆が無い!と苦情をここに晒したら、図らずも知人から納豆をプレゼントされてしまった。正直、嬉しかった。
深夜の祇園に演奏に行く前に、腹ごしらえだ、納豆ご飯でも食うか、と冷蔵庫を開けると、頂き物の納豆の奥にうっすらと白いパックが見える。手を伸ばして見てみれば、それはアナザー納豆だ。賞味期限は2006年5月8日とある。
ここで私と納豆とのメンチの切り合いが始まった。
「オラ?ビビってんのかよ、たかだか半年前の納豆によ?あ!?」
「てめえ、グダグダ言ってっとかき混ぜっぞ、オラ!」
「やってみろよ!?てめえみてえにビビってるヤツなんか怖かねえんだよ!!」
「てめえ、殺す!俺の胃袋の中でミンチにしてやんぜ!」
「ひゃっはー!そんなんてめえの貧弱な胃袋で出来んのかよ!?逆に明日下痢に苦しめよ!?」
「っしゃらあ!オラ!ったらあ!!」
という経緯があり、私はその半年前の納豆をネギと醤油と共に食らった。
しかし、納豆は「北斗の拳」でいう所のアミバに過ぎなかった。ラオウは、その傍らにいたのだ。
ジャコである。シラスともいう。あの無数の白い小さき魚どもが、納豆の傍らで賞味期限を10日以上過ぎ、危険な匂いを発していたのだ。
お前が最大の強敵(とも)か…私は心中で独白した。
良かろう、その喧嘩、買おう。我が生涯に一片の悔い無しだ。
いざ!と決戦と相成ったが、さすがに生で食するのは命知らずの特攻に等しい。私は危険な匂いのする彼らを、卵とネギと共に焼き、卵焼きとして食する事にした。
そして完食、今である。ラオウは昇天した。
私が昇天するかどうか、解答が出るのは数時間後だ。今の所、大丈夫そうな気はしている。
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コメント
凄いね!まさに「決戦は金曜日」!。
如何に福島君のハラワタが強靭なのか興味深いところです。しかし、よく、消費期限が切れた超危険な食材を一気に2つも食らったね!さすがです。度胸が違う!
投稿: くろ | 2007年1月27日 (土) 19時23分
「決戦は金曜日」というドリカムの歌は、確か恋愛の歌だったかと思いますが。僕の場合は腐った食材との勝負なので、ドリカムに比べてだいぶレベルが落ちますね。まあ、勝負には勝ちましたけど。
どうしてもねえ、食材を捨てるのが嫌いで嫌いで。
投稿: ふくしまたけし | 2007年2月 1日 (木) 13時28分