みるみる
「別冊Newton」購入。一昨年に出た号だが「みるみる理解できる相対性理論」。そうか、一昨年はアインシュタインが特殊相対性理論を発表してから丁度100年の区切りの年であったのだな。1905年、日本はまだ明治時代、そんな時に時間が遅れたり空間が縮んだりなんて言っている科学者がいた、という事が素晴らしい。
そういえば昨年2006年は、ベケットの生誕100年の年であったな。早稲田大学でベケットシンポジウムが開催されていたらしい。行きたかったな。
さて、「Newton」であるが、この雑誌の「売り」は何と言ってもイラストである。確かに内容もわかりやすくて面白いのだが、各ページに挿入されたイラストが非常に秀逸だ。
宇宙の膨張する様子や、空間が曲がる(歪む)様子は、やはりカラーの美しいイラストで見るとうっとりする。また、或る一時期まで信じられていた光の媒質「エーテル」(実際はそんなものは無い)が空間を満たしていると仮定した場合の宇宙のイラストや、またその逆のエーテルが存在しない宇宙のイラストは、不思議と私の心を捉えた。私は馬鹿なので、いまいち理解しきれていなかったマイケルソンとモーリーの実験(その結果とエーテルの存在の否定、という結論の結びつき)についても、きっちりと理解出来た。
Newtonは他にもそのイラスト力を生かした原子レベルでの話など、とても興味深い号も出している。宇宙の話もやはりカラーのイラスト付きで面白い。
まずい。Newtonにハマりそうだ。
高いんだよなあ。
今日買った号も1900円。また明日からうどん生活だ。
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