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2007年1月

2007年1月31日 (水)

手紙

一年は、早い。

極めて当たり前の事だが、昨年の1月31日から数えて、今日で丁度一年が経っている。

一年前の、病室や屋上からの風景が、今も私の脳裏に呪縛のようにこびり付いている。

お変わりありませんか。

御存知だとは思いますが、僕は僕で色んな事がありました。今もまた色んな事が変わろうとしていますが、僕は相変わらず不出来なクソガキです。

先日は、あなたが一番愛した女性と、阿鼻叫喚の(笑)ステージを御一緒させて頂きました。拙い部分はまだまだ幾らでもあるものの、あなたにも聞こえていたならば僕は嬉しいのですが。

ラッシュライフに行く度に、あなたと一緒に行ったラーメン屋や映画館に行く度に、そして毎日ピアノを弾く度に、僕はあなたの事を思い出しては寂しくなってしまいます。早く強い大人になりたいのですが、もう少しだけ時間がかかりそうです。

最近やっと、きちんとした「覚悟」が決まりました。あなたが辿った道を、僕なりに、一歩ずつですが、ゆっくりと歩んでいこうと思います。

僕はあなたの弟子であれた事を、何よりも嬉しく思います。ピアノに出会えた事よりも、ジャズに出会えた事よりも、あなたに出会えた事が、何よりも、嬉しく。

いつかあなたに認めてもらえるように、精一杯やりますから、どうぞいつまでも近くにいらっしゃって下さい。

今日はとても良い天気です。みんながあなたの事を想って一同に介しますよ。何だか気恥ずかしかったので、そこに行こうかどうしようか迷っていましたが、行って来ます。少しお酒も飲んできます。人に迷惑をかけない範囲で、たっぷり楽しんで来ます。

それでは後ほど、また会いましょう。

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2007年1月27日 (土)

春夏秋冬

祇園のジャズバー「ピックアップ」での深夜の演奏を終えて帰宅。明日(もう今日か)は同所で念願の市川芳枝さんとの共演が叶う。愉しみで仕方が無い。

今日、お店の女主人ケイコさんから明日の事で、「Aさん」という女性から明日のライブの予約の電話が入った、と聞いた。私の胸が騒いだ。

私はケイコさんに「それは大阪弁のオバチャンでしたか?」と聞いた。ケイコさんは「自分が直接電話を受けた訳ではないのでわからないが、女性の方だったと聞いている」と答えた。

それはきっと枚方に住む女性の方に違いない。その方は、数年前の夏に、バイク事故で他界した私の大切な友人の母上だ。

私はあろう事か、彼女のお通夜で酔っ払って参列者と喧嘩をした。皆感傷的になるし感情的になる。私一人が幼かった。消したいけれど消せない過去の過ちの一つだ。

彼女の母上は、その私の愚行を、赦してくれた。以来夏の法事の毎に私に連絡をくれる。私に参列を赦してくれる。感謝してもしきれない。

去年末に明日のライブの告知を数人にした。Aさんにも、メールを送らせて頂いた。Aさんからは、「行きたいがまだ予定が何ともわからない」という要旨の返事が届いた。私は「無理しないで下さい」と返信した。

おそらくAさんは、母上だ。

何という幸福であろうか。

あと十数時間でそのステージは幕を開ける。調子の良い悪いなどでは、ない。私が今持つものの全てを余す所無くそこにぶつけなくてはならない。

夏に死んだ彼女に向けて。そして、一年前に私が病院で日々回復を願っていた彼に向けて。

不思議なぐらいに心が落ち着いている。

音楽をやっていて良かったと、心から感じている。

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2007年1月26日 (金)

決戦

納豆が無い!と苦情をここに晒したら、図らずも知人から納豆をプレゼントされてしまった。正直、嬉しかった。

深夜の祇園に演奏に行く前に、腹ごしらえだ、納豆ご飯でも食うか、と冷蔵庫を開けると、頂き物の納豆の奥にうっすらと白いパックが見える。手を伸ばして見てみれば、それはアナザー納豆だ。賞味期限は2006年5月8日とある。

ここで私と納豆とのメンチの切り合いが始まった。

「オラ?ビビってんのかよ、たかだか半年前の納豆によ?あ!?」

「てめえ、グダグダ言ってっとかき混ぜっぞ、オラ!」

「やってみろよ!?てめえみてえにビビってるヤツなんか怖かねえんだよ!!」

「てめえ、殺す!俺の胃袋の中でミンチにしてやんぜ!」

「ひゃっはー!そんなんてめえの貧弱な胃袋で出来んのかよ!?逆に明日下痢に苦しめよ!?」

「っしゃらあ!オラ!ったらあ!!」

という経緯があり、私はその半年前の納豆をネギと醤油と共に食らった。

しかし、納豆は「北斗の拳」でいう所のアミバに過ぎなかった。ラオウは、その傍らにいたのだ。

ジャコである。シラスともいう。あの無数の白い小さき魚どもが、納豆の傍らで賞味期限を10日以上過ぎ、危険な匂いを発していたのだ。

お前が最大の強敵(とも)か…私は心中で独白した。

良かろう、その喧嘩、買おう。我が生涯に一片の悔い無しだ。

いざ!と決戦と相成ったが、さすがに生で食するのは命知らずの特攻に等しい。私は危険な匂いのする彼らを、卵とネギと共に焼き、卵焼きとして食する事にした。

そして完食、今である。ラオウは昇天した。

私が昇天するかどうか、解答が出るのは数時間後だ。今の所、大丈夫そうな気はしている。

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検索ワード

眠いのだが、今日は素面なのでブログを更新する。最近また絶妙な具合に(日本語がおかしい)酒にまみれている。そりゃあ腹も下しがちだ。

夕方にふらっと寄ったラッシュライフ(いつも行っているジャズ喫茶)で、薩摩揚げと海鼠の酢の物を頂く。とても嬉しい。最近人から食べ物の施しを頂くが、私はカーストが低いので深く感謝しつつ遠慮せずに頂く。世の中には「してあげる人」と「してもらう人」とがいる。私は今の所後者であり、尚且つ後者の中でもエース的存在なのだが、早く前者になりたいものだ。

ここの所ずっとこのブログを携帯電話から更新している。パソコンに触れる機会がなかなか無い。なので、寄せて頂いたコメントが見れない。コメントが来た、という事は知っているのだが。返信なき無礼を許して頂きたい。

当然携帯電話からではアクセス解析も見れない。もうそろそろ二万件ヒットに到達するのだろうか。

このニフティブログ「ココログ」のアクセス解析は面白いもので、Yahoo!やGoogleの検索窓などに何かしらの単語を入れてこのブログに辿り着いた場合、何という単語を入れて辿り着いたのかわかるようになっている。

一番多いのは、当然私の名前で検索して下さる方なのだが(次いで多いのはライブの共演者の名前だ)、最近は変わったワードでもヒットするらしい。年が明けてから多いのが、

「偉大なるギャツビー あらすじ」

というキーワード。こんなブログを読んでも「偉大なるギャツビー」は1ナノも理解出来ません。

続いて笑ってしまったのは

「福島剛 パチンコ」

ギャンブルかい。最近控えてるのに。ごくまれにしかしないのに。

「石田ゆり子」

によるヒットもあった。そんな事書いたっけな。

またパソコンを触る時には見てみたい。その時にはコメントも返せるのだ。

それではまた来世で。

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2007年1月23日 (火)

リンダリンダラバーソール

大阪は高槻に向かう電車の中である。携帯電話から。

高槻で本日はライブだ。そこに向かっている。

電車に乗る前に、極限の空腹を満たす為にパンを一つ買う。買いに入った店は、コンビニより小さく、駄菓子屋より大きい、所謂「何とかマート」とかいう類いの店。白髪だらけの髪の毛に、髭を伸ばし放題にしたオッサンが、店内で缶ビールを飲みながら店主に管を巻いていた。残しておきたい日本の素敵な光景の一つだ。法律で保護するべきだ。

さて、先ほど大槻ケンヂ著「リンダリンダラバーソール」読了。今から10年と少し前にあった「バンドブーム」を描いた彼の自伝的小説。ジュンスカイウォーカーズ、Xジャパン、ユニコーン、ブルーハーツ、そして筋肉少女帯。私自身はバンドブーム終焉直後に青春時代を過ごしているので、まさしく「世代」という訳ではないのだが、上記に挙げたバンド名は、当然全て知っている。「世代」の人達ほどではないだろうが、無論幾らかの懐かしさを伴いながら読み進めた。

大槻ケンヂと言えば、元筋肉少女帯のボーカル、現特撮のリーダーという事も勿論だが、メディアへの露出も多いのでご存知の方も多いだろう。日本の文科系ミュージシャンの先駆けのような存在である。

彼のバンドにまつわる成功談や失敗談もそれなりに面白かったが、私の心を打ったのはそれ以外の所にあった。

キーワードは2つ。「表現欲」と「コマコ」である。

「表現欲」という事について。

彼の書いた文句で私の印象に残ったのは、「本当は表現するべきものなど何も無くて、表現したいという欲求だけがあったのかも知れない」という一文。

スケールの話で比べれば遥かに小さな話だが、私も「表現する者」である。その私に対して、ある意味では核心を突く言葉であった。

(ここまで書いた所で電車は高槻駅へ。続きはライブ後に)

ライブ終了。帰りの電車の中。今日も良く疲れた。

さて、私は何を表現したいのであろうか。何かがあるような気はするが、何も無いような不安にも苛まれる。結局は表面的な「ミュージシャン」というものに漠然と憧れる、烏合の衆の一人に過ぎないのではないか。それも考える。

コギトエルゴスム、みたいにはなるが、疑う私は、しかりと在る。それがどうした、というのが私の好きなベケット的解釈ではあるが。

何も無い、という不確実さゆえの不安。それもまた良い。選ばれていない人間にも恍惚と不安はあるのだ。聞いているか、津島修治。

話がそれた。

表現したいという欲求のみがある、というオーケンの言葉は、奇妙に私の胸に響いた。

もう一つ、「コマコ」である。これはオーケンの嘗ての恋人の名前である。

バンドとして名前が売れ、大槻ケンヂとして名前が売れ、仕事が増え、忙しくなる中でその仲は終わった、と書いてあった。別れの直接の原因はオーケンの浮気だという。なかなかに面白い描写であったが。

そうして粗雑に扱った相手に対する後悔混じりの恋文のようなものが、「リンダリンダラバーソール」であった、と私は解釈している。オーケンがコマコの事をいかに好きだったかに気付いたのは、どうやら粗雑に扱い、自分から離れていった後の事らしい。笑わせる話だが、私には笑えない。

恥ずかしいことを一つだけ告白するが、私はこれまでの人生で一度だけ「きちんと」女性を好きになった事がある。それに気付いたのは、その女性との仲が完全に他人になった、その後の話だ。

オーケンは女々しくもコマコに向かってロックを叫び続けた。私もどこかで女々しくもその女性に向けて今も鍵盤を叩き続けているのかも知れない、と何とも恥ずかしいことを思わされた。

得体の知れぬ羞恥心。自意識過剰。オーケンの小説は私にそんなに恥ずかしいことを思わせた。いささか不愉快である。しかしいささか気分が良い。

オーケンは別れから10年の後に、誰かと結婚したコマコと再会したという。願わくば私も、母にでもなった件の女性と再会してみたいものだとふと思った。彼女は今は千葉で働いていると聞くが、詳細は何も知らない。

酒を、飲もうか。

(ニフティの都合により、文章のアップは遅れています。悪しからず)

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2007年1月21日 (日)

風呂でビール

4連チャンライブの内、3つ目までが終了。それぞれに反省点もあれば収穫もある。とにかく疲れた。悪い意味ではない。それなりにベストを尽くした上での疲れだ。むしろ気分は良い。

反省点の内の一つは、私の鳥頭ぶり。こうやってやろう、こういうアレンジでやろう、と決めた事を、3秒で忘れる。今日も「モーダルにやろう」と決めていた曲を、普通にコードに沿ってやってしまった。それはそれで良い出来になったので、あまり後悔はしていないが、何故私はかくも記憶力が悪いのか。既にアルコール摂取による弊害が脳にまで回っているのだろうか。共演者の方々にはいささか申し訳ない。

夏場にハーフマラソンでも走りきったかのごとく汗だくになりながら、今日のライブも無事終了。帰りにラーメン屋でラーメンを食べ、コンビニでビールを買い、そのビールを風呂に入りつつ飲みつつ、携帯電話から本日のブログ更新。なかなか贅沢な時間だ。

寄ったラーメン屋は河原町丸太町を下がった所にある「一神堂」。初めて食べたが、あっさりとしていてかなり私の好みの味。中華そば大盛を頼んだにも関わらず、替え玉まで注文する始末。深夜にラーメン。デブまっしぐらである。風呂の中で腹の肉をつまむ。うむ、危険である。

買ってきたビールはアサヒスーパードライと復刻ラガー明治。頑張った自分への褒美として、発泡酒ではない「きちんとした」ビール。風呂も気持ち良い。ビールも美味い。人生は悪い事ばかりではない。

明日もライブだ。本当に、ライブ、好きだ。全く飽きない。嫌な事や落ち込む事もあるけれど、私はライブが好きだ。

魔女の宅急便にそんなセリフがあったな。

落ち込む事もあるけれど、私、この街が好きです。

だったかな。

キキと私では可愛さが全く違う。キキはだいぶ可愛い。

↑今日はこの変態チックな言葉で締めくくるとする。

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2007年1月20日 (土)

清潔に

雨の日に、何故プールの水泳の授業が中止になるのかわからなかった。どうせ濡れるんじゃないか。変わらないじゃないか。そういう事を小学生の時に考えていた。

その思考回路は大人になっても続いているみたいで、私はライブの前に風呂に入るのが、どうにも解せない。人前に出るから清潔にするというのは分かるので、いつもライブの前にきちんと風呂に入るのだけれど、どうせ汗をかくじゃないか、と思うと何だかなあ、と思う。

さあ、今からライブです。今日もきちんと風呂に入ったので、清潔です。

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2007年1月19日 (金)

週末は

ライブをしますよ。4日連続で。暇な人は来て下さいね。楽しいですよ。

1月19日(金)寺町二条 ATHA tel 075-211-9378
http://atha.jp/
vo:塩崎曜子 vo:澤田由香 pf:福島剛
ツインボーカルの歌伴。お店も共演者も初めてづくし。楽しくわいわいいきましょう。アフターセッションもあり、との事。寺町二条の夜は長い。
20:00~start music charge:カンパ制

1月20日(土)深草ざぶざぶ
tel 075-642-6348
http://www7a.biglobe.ne.jp/~zabuzabu/
vo:岩井繭子 b:鶴賀信高 pf:福島剛
現役バリバリにして伝説のドラマー「ケン坊」さんこと村上健三郎さんのお店です。雰囲気も料理も本当に素晴らしいお店です。このバンドでやるのももう4回目ぐらいかな、やはり段々お互いに慣れてきて、リラックスして出来るようになって来ました。
19:30~start music charge:1500円

1月21日(日)四条河原町GreenwichHouse
tel 075-212-5041
http://www.greenwich-house.com/
sax:黒田雅之 pf:福島剛
グリニッジでお馴染みのサックスデュオ。簡潔に。手加減抜きでいきます。
20:00~start  music charge:カンパ制

1月22日(月)高槻JKカフェ
tel 0726-71-1231
http://www6.ocn.ne.jp/~officejk/cafe/jkcafe.html
サックス黒田氏とデュオで。先月に引き続いてJKカフェで。デュオならではの自由な空間を演奏に盛り込んで。
19:00~start  music charge:カンパ制

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2007年1月17日 (水)

貧乏再到来

昨日の日記で、金がないのに「Newton」という雑誌を買ってしまった事を書いたが、しかし金がない。久しぶりの強烈な貧乏シーズン到来だ。

テレビで松坂大輔のニュースをやっている。松坂の年俸だったら、Newtonを創刊号から全て買っても痛くも痒くもないのだろうな。年間に何十億と稼ぐ人間の金銭感覚は如何なるものなのだろうか。想像もつかない。松坂はすごい。私より一歳年下のくせに。

私と同世代、つまり27歳前後の人間の平均収入はいくらぐらいなのだろうか。私よりは高いのは間違いないだろうが、どれほどなのだろう。他人はどうでも良いのだが、私は金が欲しい。いや、欲しくない。いや、欲しい。いや、欲しくない。自分でもよくわからない。

女性と喋っている時に

「いやーワタシは貧乏は無理だなー」

と言われると、ちょっと落ち込む。私は結構貧乏が好きなのかも知れない。

テレビに神田うのが出ていた。相変わらず殴りたくなる喋りをしていた。車に痛いめにひかれてしまえば良いのに。

この貧乏シーズンは、酒を控えないといけないのがつらい。明日からの禁酒に向けて、今日は残っていた最後のいいちこを飲んでいる。明日からは何を飲もうか。

ウイスキー、焼酎等を私にプレゼントしてくれる方には、10分ほどお礼を言い続けますので、私にお礼を言われたい方、酒を下さい。

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2007年1月16日 (火)

みるみる

「別冊Newton」購入。一昨年に出た号だが「みるみる理解できる相対性理論」。そうか、一昨年はアインシュタインが特殊相対性理論を発表してから丁度100年の区切りの年であったのだな。1905年、日本はまだ明治時代、そんな時に時間が遅れたり空間が縮んだりなんて言っている科学者がいた、という事が素晴らしい。

そういえば昨年2006年は、ベケットの生誕100年の年であったな。早稲田大学でベケットシンポジウムが開催されていたらしい。行きたかったな。

さて、「Newton」であるが、この雑誌の「売り」は何と言ってもイラストである。確かに内容もわかりやすくて面白いのだが、各ページに挿入されたイラストが非常に秀逸だ。

宇宙の膨張する様子や、空間が曲がる(歪む)様子は、やはりカラーの美しいイラストで見るとうっとりする。また、或る一時期まで信じられていた光の媒質「エーテル」(実際はそんなものは無い)が空間を満たしていると仮定した場合の宇宙のイラストや、またその逆のエーテルが存在しない宇宙のイラストは、不思議と私の心を捉えた。私は馬鹿なので、いまいち理解しきれていなかったマイケルソンとモーリーの実験(その結果とエーテルの存在の否定、という結論の結びつき)についても、きっちりと理解出来た。

Newtonは他にもそのイラスト力を生かした原子レベルでの話など、とても興味深い号も出している。宇宙の話もやはりカラーのイラスト付きで面白い。

まずい。Newtonにハマりそうだ。

高いんだよなあ。

今日買った号も1900円。また明日からうどん生活だ。

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2007年1月15日 (月)

記念碑

大した事があった訳ではないのだけれど、今日、1月15日は、私にとって記念碑的な日になるのかも知れない。

まだ色んな事は未確定だから、詳しい事は書けない。決まればまた書く。

予想以上に感動している私がいる。

今日は、発泡酒ですら、美味い。

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2007年1月14日 (日)

冬の夜と自転車と煙草

と部屋とYシャツと…もういいか。

冬の夜に自転車に乗りながら喫む煙草は、普段より少しだけ旨いような気がする。

何となく塞ぎ込んでいた気分がほんの少し、マシになってきた。

元来のお気楽な性分のせいか、あまり悩みや葛藤は抱えない性質だ。頭が悪いのか、感受性が鈍いのかは知らない。どちらかだろう。

たまにうじうじと悩むのは音楽の事か酒の事だ。大体しょうもない悩みだ。

酒の悩みの解決策はまだいまいちわからない。飲まなきゃ良いだけなんだが、なかなか上手いこといかない。知らぬ。

音楽の悩みの解決策は知っている。音楽で解決するのだ。ピアノを弾くのが怖い時は、怖くなくなるまでピアノを弾いたら良い。ジャズを聞くのが鬱陶しい時は、四六時中ジャズを聞いたら良い。この荒療治で根本的にピアノやジャズが嫌いになるのならば、私の愛情はそこまでのものだった、という事だ。幸か不幸かこれまでにこの荒療治が利かなかった事は、ない。百発百中でしょうもない悩みなどは消し飛ぶ。今ももう既に三割から五割近くは消えている。

今日はライブの前にレコード屋に寄ってレコードを一枚買った。栄光のアールハインズ。日本盤なので日本語のライナーノーツがついていたが、バンド名は「アールハインズと彼のボーイズ」。
Earl Hines and his boys

を無理やり日本語に訳したんだろうが、凄まじい翻訳だ。

Earl Hines

James P JohnsonやFats Waller、Art Tatumの先駆けとなったピアニストだ。ルイとの共演はあまりにも有名だ。私は彼の右手の節回しが好きで、結構よく聞く。今日は彼のレコードを聴きながら風呂に入って、焼酎を一杯だけ飲み、一日を終える。

他の人がどうなのかは知らぬが、私にとって生きる、という事は、こういった些細な事の繰り返しのような気がする。

1964年、Earl Hines晩年の録音だ。視覚を失いかけ、長年続けたビッグバンドを解散した彼の演奏を、たっぷりと堪能する。

また明日もピアノを弾くために。

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2007年1月13日 (土)

スーパーから消えた

買い物をしに近所のスーパーに行ったのだが、そこで驚愕。

納豆が、ない。

どうやら最近テレビでダイエット食品として取り上げられた為らしい。そんな事は、知らん。

納豆は私の貴重なタンパク源であるのだ。ダイエットしたければ一切食うな。そして毎日50km走れ。そもそも納豆を食ったからと言って痩せる訳はあるまい。私はほぼ毎日納豆を食するが、ちょこちょこ書いているように、最近は太って来た。

納豆を返せ。

さて、今日と明日はボーカル岩井繭子と2連チャン。今日は河原町六角を少々東に行ったビールバー「メノモッソ」、夜8時から。明日は四条河原町OPA裏「グリニッチハウス」、昼の3時から。どちらもカンパ制の気軽なライブです。

年明けからひたすら続く低空飛行。この2本のライブが浮上のきっかけになれるように、東の空に祈る。

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2007年1月12日 (金)

今日もニュースから

最近家に帰って来たら、ニュースを見ながら独りで一杯やるのが習慣化している。まあ良いか、今の所唯一の生活の慰めなのだから。

ペコちゃんで有名な不二家が、賞味期限の切れた材料で洋菓子を作っていたという。その事自体は、私はあまりどうとも思わない。賞味期限が1日切れた牛乳など、腰に手をあてながら笑顔で美味しく飲める。賞味期限と消費期限とは違うのだ。酒と食品を捨てるのが何より嫌いな私には、原材料の賞味期限が1日過ぎていたぐらい、さしたる問題ではない。

しかし、老舗の洋菓子メーカーには私の論理は通用しまい。当然、謝罪をする義務があるのだろう。可哀想に、と思いながら謝罪会見を見ていた。

??

拭えぬ違和感。

不二家首脳陣は、その過失を工員達の過失、と言わんばかりの会見をしていた。「指示を徹底できない工員がいたようです」などと言い垂れる。

違うんじゃねえか、お前ら?

手前の子分のケツもまともに拭けぬ親分。仮に自分達の過失ではなかったにしても、それを被るのが親分の役目じゃないのか?実際にミスをした人間を責め立てて、蜥蜴の尻尾よろしく切り捨てる事で自分だけセーフティーな所へ逃げようというのか?ゴリッパだな、貴様ら。

そんな事を考えながら、いささか不愉快な気持ちでニュースを見ていると、私の気分を最大級に不愉快にさせるニュースが報じられる。

米ブッシュ大統領、在イラク米軍を二万人強増兵を決定。ガイキチ野郎が。

イラクに対するアメリカの政策は、「侵攻」と呼ぶに相応しい。フセイン政策は確かに悪だったのかも知れないが、それを暴力により制圧する自らを一元的に正義化し、その独善的な正義の名の下にやりたい放題である。

新政権がイラクに樹立された結果、内戦とも言える宗教対立が起こり、多数の死者が出た。ブッシュよ、新政府の建て前は「イラクに平和をもたらす新政府」ではなかったか。本末転倒も良い所だ。

うまくいかなければ更に武力を投入か。街を壊し、血を流し、人を殺し、平和がもたらされるとは、とんだお笑い草だ。

フセインの死刑強行も、状況を更に悪化させている。死刑の良し悪しではない。時期の問題だ。ブッシュは、先を見る力すら微塵もない。

イラクに派遣される米兵達の気持ちも考えてみるが良い。到底考えられぬか、かのガイキチ野郎の脳味噌では。

ブッシュは増兵を決めた会見でこう言った。

「我々は勝利する」と。

また貴様は血が見たいか。イラク人と、米兵の阿鼻叫喚する様を見たいのか。

これを呼んでいる方々にも言いたいことだが、この手の問題に関しては、黙っていてはならない。不満があるのならば、小さな声でも構わないから不満を漏らすべきだ。酒の席のの話題の一つでも構わないと私は思う。

この問題に関しては、沈黙こそが悪だ。

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2007年1月11日 (木)

家に早めに帰った所で、テレビを見るぐらいしかする事が以下略

久し振りに十時前に帰宅。のんびりとテレビ。予てから比較的お気に入りの番組である「ココリコミラクルタイプ」がやっていたので一杯飲みながら松下由紀の怪演を堪能する。最近あからさまな程にイロモノ女優として定着してきた感はあるが、やはり開き直った強みと言おうか、面白さには磨きがかかって来ている。是非このまま邁進して頂きたい。

その後久し振りにスポーツニュースをいくつか見る。大相撲の初場所が始まっている事などすっかり忘れていた。四日目にして朝青龍に土が付いている事に少々驚く。油の乗り切った横綱に土を付けたのは出島だそうだ。出島のキャッチフレーズは「出る出る出島」。そのキャッチフレーズに恥じない電車道であった、と。大したものだ。

その後も引き続きニュースを見ると、レアルマドリードのベッカム、オリックスバファローズの中村ノリの退団を相次いで知る。巨人の工藤の横浜移籍も続いて知り、スポーツ界の人事の事を少し考えた。使い捨て、という言葉と客寄せパンダ、という言葉が頭をよぎる。まあ良いか、私には遠い世界の話だ。

最近、正月太りという事を私の周りでよく聞く。私は正月前後はロクなものを食べていなかったにも関わらず、少し正月太りをした。人間的にも私は周りに流され易いタチであるが、体質的にまで流されているのか。最近安斎肇に似ている、と言われたのが太った証拠なのかも知れない。

深夜の暇を持て余して、このブログを読み返してしまったが、私の昨日書いた「嘘の契り」という文章は、我ながら面白い。やはり私は他人の幸せを僻ませれば一級品である。

手前味噌な言辞を弄した所で、本日の駄文執筆に飽きてきた。という事で、唐突ではあるが、以上。

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2007年1月10日 (水)

嘘の契り

落ち込みながらトボトボと家へ帰宅。帰りにコンビニで投げやりに焼酎を一升購入。いかんなあ。

ふとテレビを点けると、訳の分からぬ女子高生共が自らの恋愛を語っていた。

彼氏に「一生一緒にいようね」って言われましたー、きゃー、恥ずかしいー。

だそうな。

勿論私は「一生一緒に」ではなく「一升と一緒に」いながら、テレビに向かって

「それは、おそらく、嘘だな」

と呟く。

若い頃、特に十代の頃の将来への契りは、112%が嘘なのだ。私にも記憶がある。甘い台詞を吐く自分に酔いたいだけなのだ。それは浅薄なる意識の元に発された言葉なのだ。

仮に結婚となれば、それは当人同士のみの問題であるケースは極めて稀だ。この閉鎖的島国日本においては、それは家同士の問題でもあるのだ。知らぬ訳ではあるまい。無論例外はあるが。

そもそも、私の個人的な偏見も混じった意見であるが、若い女と付き合う男の内、10人中13人は体目当てである。つまり、君の目尻に皺が一本刻まれる度、横腹に余分な肉が蓄積される度、両の乳房が重力に抗えなくなる度、男の愛情は、いや間違えた、男の性欲は減退していくのだ。良いか、若い女と付き合う男を信じてはいけない。

男はやがてギャンブルに手を出すだろう。愛情、いや、性欲の失われた生活に新たな刺激を求めるが所以だ。そして暴力をふるうようになる。全てが上手くいかぬ歯がゆさから酒に逃げるようになる。男は「テメエ、一生俺と一緒にいるって言ったじゃねえか!」と怒号をあげながら、君にグラスを投げつけるだろう。君の頬の横を掠め、飛んでいくグラス。壁にぶつかり弾け飛ぶ。君の膝は軽く震えているに違いない。怯えるが良い。男という生き物はそういう生き物だ。嘘だと思うならば、映画「血と骨」を見たまえ。そこには真実が描かれている。

「結婚しようね」などと言い合っている十代のカップルども、君達の末路はかくの如きだ。それでも構わないならば、そうやって私の眼前で将来への希望を語るが良い。

私は知っているのだ。現在の女子高生が、10年後、

「やっぱり男は年収でしょー」

と言っているのを。

私の昨年の年収は、恐らく100万円にすら届かないが、何か文句があるだろうか!?

さて、戯れ言はこの辺で。

本年初ライブはボウズでスタートした。大分荒んでいる今宵の私である。

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2007年1月 9日 (火)

三冠馬にはなれないけれど

今年2007年が一週間ほど過ぎて、今の所今年は「悪い年」だ。

去年もやはり1月に最悪な出来事があって、それほど悪くはないが、今年も1月はかなり「悪い」。

競馬で言えば、ゲートインから入れ込んで、スタートダッシュで大きく出遅れるような状態。多分第一コーナーを曲がる頃には、縦長の体制の最後方にいる筈だ。

私にディープインパクトやミスターシービーのような末脚があれば話は別だが、私の末脚は良くてステイゴールド、ナイスネイチャ止まりだ。粘りはあってもキレはない。

しかし、こうも嫌な事が重なると、「運命」のようなオカルティックな事まで考えてしまう。或いは「因果応報」と仏教用語で考えるべきなのか。

明日はやって来るのか。

「翔ぶ」ように走ってみたいものだ。

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2007年1月 8日 (月)

朝起きて

知らぬ間に

送信履歴が

大変に

一句詠んでみました。携帯のメールの送信履歴が、軽くヤバいです。送ってない事にしたいメールが一通ありました。酒はマジにいけません。皆さま、気をつけましょう。

あなた花なら

私は蕾

今日もさけさけ

明日もさけ

これはダメ都々逸だ。私の作品ではない。さようなら、皆さん。ちょっと精神のバランスがおかしくなりつつあるのは、自覚しています。

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2007年1月 7日 (日)

迷惑

今は酔っておるんですが。

最近、このブログに訳の分からない外国人もどきが英語で意味のわからぬメッセージを残していきます。

今も少し残っております。

所謂「荒らし」とはちょっと違うような気もしますが、奇妙なものです。

最近では「イッセー尾形が云々」という記事と、「日本人の傲慢な云々」という記事に彼のメッセージが付きました。ありがとうございます。言うとくが僕は金にならんぞ。

みなさん、見てやって下さい。一生懸命英語を使って、訳のわからないやつが書いております。あんまり笑えません。数日残しておくので、暇な人は見てみて下さい。


英語を書いて下さっている方へ。僕からのメッセージ。


ばーか、ばーか、ウンコで出来た家に住んじゃえーーーーーー!!!!

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2007年1月 4日 (木)

一月は全て「年始」である

少々二日酔い気味で目覚めてしまった事もあり、本日は精神的にも色々疲れた。昨日は突如誘われた新年会が楽しかったので、飲みすぎた。やっと正月らしい事をした、という感慨。数の子も食べた。キムチも美味かった。ただ、何を喋ったかは覚えていない。初対面の人も数人いたというのに、私は何をしているのだろうか。

帰ってカレーうどんを作ろう。

食べ終わったら、珍しくやって来た年賀状の返事を今更書こう。

吉田拓郎の「我が良き友よ」の中に

暑中見舞いが帰ってきたのは秋だった

というフレーズがあって私はその文句が好きなのだが、年賀状も1月中に返せばOKという事にしよう。

いやはや、疲れた。

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2007年1月 2日 (火)

インド人の一月スケジュール

ナマステ。

日本では正月には餅を食べるらしい。

インドで生まれ育った私は正月には(正月にも)カレーを食べる。という事で今日は朝からカレーを作り、家を出る前に鍋をとろ火にかけておいた。帰る頃にはさぞや美味いカレーが出来上がっている事だろう。

さて、そんなインド人である私の一月のライブスケジュールを下記に。一月も愉しみなライブの予定が目白押しです。

時折、こうやってライブが出来なくなる時の事を想像するが、それはたまらなく怖い。不安になる。私の人生における最も大きな悦びを奪われる時の事を考えるのだから、それは当然だ。

今年も引き続き人様の前で演奏させて頂けるように、努力いたします。

2007年1月

1月9日(火)北山 mojowest  tel 075-706-8869
http://www.mojo-west.com/
sax:黒田雅之 b:鶴賀信高 ds:古賀俊輝 pf:福島剛
毎月第2火曜は何があろうとmojowestで、このメンバーでやってます。新年1発目、元気よくいきます。ちなみに今年からチャージではなく、カンパ制になりました。たくさんの人に来てほしいので。お気軽にお立ち寄り下さい。
20:00~start  music charge:カンパ制

1月12日(金)祇園 pick up  tel 075-525-0595
http://www.gion-pickup.com/
第二・四金曜日の深夜はジャムセッションやってます。
00:30~start  music charge:2000円

1月13日(土)木屋町menomosso tel 075-211-8626
http://www.geocities.jp/bar_meno_mosso/
vo:岩井繭子 pf:福島剛
2周年を迎え、更にビール道へ突き進むメノモッソでのボーカルライブ。ビールが美味いのは、何も夏場や風呂上りばかりではないんだぜ。
21:00~start music charge:カンパ制

1月14日(日)四条河原町GreenwichHouse
tel 075-212-5041
http://www.greenwich-house.com/
vo:岩井繭子 pf:福島剛
昼間のグリニッジハウス。2日続けてボーカルのまゆちゃんと。この日と前日ではガラッと雰囲気が違う曲をやります。何せ昼ですから。
15:00~start  music charge:カンパ制

1月19日(金)寺町二条 ATHA tel 075-211-9378
http://atha.jp/
vo:塩崎曜子 vo:澤田由香 pf:福島剛
ツインボーカルの歌伴。お店も共演者も初めてづくし。楽しくわいわいいきましょう。
19:00~start music charge:カンパ制

1月20日(土)深草ざぶざぶ
tel 075-642-6348
http://www7a.biglobe.ne.jp/~zabuzabu/
vo:岩井繭子 b:鶴賀信高 pf:福島剛
現役バリバリにして伝説のドラマー「ケン坊」さんこと村上健三郎さんのお店です。雰囲気も料理も本当に素晴らしいお店です。是非。
19:30~start music charge:1500円

1月21日(日)四条河原町GreenwichHouse
tel 075-212-5041
http://www.greenwich-house.com/
sax:黒田雅之 pf:福島剛
グリニッジでお馴染みのサックスデュオ。手加減抜きでいきます。
20:00~start  music charge:カンパ制

1月22日(月)高槻JKカフェ
tel 0726-71-1231
http://www6.ocn.ne.jp/~officejk/cafe/jkcafe.html
サックス黒田氏とデュオで。先月に引き続いてJKカフェで。これも2連荘ですね。やはり、スタンダードなジャズをやります。
19:00~start  music charge:カンパ制

1月26日(金)祇園 pick up  tel 075-525-0595
http://www.gion-pickup.com/
第二・四金曜日の深夜はジャムセッションやってます。
00:30~start  music charge:2000円

1月27日(土)祇園 pick up  tel 075-525-0595
http://www.gion-pickup.com/
vo:市川芳枝 b:椿原栄弘 ds:大江秀明 pf:福島剛
ついにこの日がやって来ました。僕が心より尊敬するシンガー、市川芳枝さんとの共演です。最高のボーカリストの魂の歌を、是非聴きに来て下さい。もう理屈じゃありません。
20:30~start  music charge:2500円

1月28日(日)四条河原町GreenwichHouse
tel 075-212-5041
http://www.greenwich-house.com/
ds:副島正一郎 b:椿原栄弘 pf:福島剛
椿原さんと2連チャン。「NEZOE」です。2~3ヶ月に一度、このピアノトリオで演奏するのは、本当に僕の喜びです。
20:00~start  music charge:カンパ制

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2007年1月 1日 (月)

切符

年が明けたにも関わらず、昨日と殆ど変わらぬ一日を過ごす。

朝からパソコンの前で辞書類と格闘。自らの英語力の無さに(あまりの無さに)辟易しつつwordに文章をひたすら打ち込む。ひたすら、ひたすら、虫のように。

夕方頃、出町柳のジャズ喫茶ラッシュライフに息抜きと新年の挨拶を兼ねて向かう。私の予想に反し、店は元日からなかなかの盛況ぶり。初詣帰りの客が一息つきに寄るのだな、と確信。しかしカウンターには見慣れた常連客もちらほら。私はラッシュライフ以外に行く所がないから寄ったのだが、案外皆もそうであったのだろうか。

つい先日仕入れたばかりだというErroll Garnerの‘Closeup in swing’というレコードを見せてもらう。

「お前、これ持っとるか?」とマスター。

「いえ、これは持ってませんね。」と私。

「月賦にしといたるし買いいや、これはメチャクチャええで」と勧められる。

私はラッシュライフのマスターのジャズのチョイスを全面的に信頼している。「これは良い」と言われて聞かせてもらって、良くなかった事が今の所一度もないからだ。しかも勧められているのは私の大好きなErroll Garnerなのだ。悪い訳がなかろう。

欲しい。

値段を見る。

3000円。

大体私の一週間分の生活費である。

うーむ、と思案する。

そこで舞い降りる天啓。

そうだ、今日は元日であった。私は私にお年玉をあげよう。

「買います。はい、3000円。」と千円札を三枚差し出す。マスターが「えっ!?」という顔をする。

「お前、3000円も払ってメシ食えんのかいな。ホンマに月賦でええで。」と心配される。

「大丈夫だと思います。ちゃんと食べれます。」私は答える。

「ラーメンぐらいならおごったっさかい、腹が減ったら言えよ。」とマスター。私もついつい苦笑が漏れる。私はつくづく人の好意と親切に支えられながら生きている。正月早々、感謝の念が湧く。

「ありがとうございます。ちゃんと元を取れるぐらいたくさん聴きます。」とレコードを受け取る。

私は知っている。こうして手に入れたレコードはかけがえの無い宝物になる可能性が高いという事を。今日は今から家に帰って、家に残っていた酒を飲みながら独りでこのレコードに耳を傾ける事にする。これからやってくるであろう至福の瞬間を想像しただけで、うっとりとする。レコードは、私を異世界へといざなう切符なのだ。

こういった日々の瑣末な出来事を、今年もちまちまと綴っていこうと思っています。もし読んで下さっている方々の徒然の慰めになれば幸いです。

もう一度、

今年も宜しく。

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謹賀新年と言いつつ「朝まで生テレビ」を見つつ

明けましておめでとうございます。

年明け早々自宅で独りで酔っ払っております。

もう寝ます。今年は初日の出なぞ見ません。

本年も宜しくお願い致します。

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