動く(回る)モンク
月に二度の祇園での深夜の演奏を終えて帰宅。毎度の事ながら、疲れた。
ただ今日のそれは「やりたくない事をやって疲れた疲れ」とは違う。陳腐な言い方になってしまうが、もっと清々しい疲れだ。
セッションの司会兼伴奏をやっていたのだが、ブルースボーカルあり、ジャズボーカルあり、そして何とタップダンスあり、とバラエティ豊かに場は盛り上がった。
↑と、ここまで書いた所で力尽きて寝る。自分でいつ寝たのかも覚えていない。とにかく辺りが既に明るかったのは覚えている。
昨日は祇園に行く前に、一時間ほど空いたのでジャズ喫茶「ラッシュライフ」にチラと寄った。
珍しく店内にノートパソコンあり。先日のアブドゥラーさんのコンサートの時の写真を編集していた模様。当然私も何枚かの写真に写っている。自分の写った写真を見るのはどうしても好きになれない。自意識過剰になってしまう。
しかし愉しかったなあ…
愉しかったですねえ…
マスター達とそんな感慨にふけっていると、おもむろにマスターは奥から何やらDVDを取り出してきた。
それ、何のDVDですか?私が尋ねる。
モンク(セロニアスモンク、ピアニスト)や。途中でランディさん(ランディウェストン、ピアニスト)が喋っとる。特別に見したるわ。マスターは答える。
モンクとランディは私の大好きなピアニストだ。どちらもヒーローの一人だ。見たい。たまらなく見たい。しかしあと五分で祇園に行かねばならない。私は苦渋の決断をした。
最初の20分だけ見ます。行かなくちゃいけないんで。
するとマスターは言った。
何言うてんねん、モンクやったら遅刻やで。
困ったオヤジだ。私はモンクのようなオンリーワンではなく、ありふれた才能のワンオブゼムなのだ。遅刻は許されない。
しかし、その映像はあまりにもエゲツなかった。モンクはやはりすごい。大好きだ。
時間になった。私は後ろ髪をひかれる思いだったが、最後に一言捨て去って祇園へと向かった。原付の限界速度で。
明日1日パソコン置いといて下さい。明日ゆっくり見に来るので。
言い残して祇園に向かった。
という事で今からモンク見てきます。夜はボーカル岩井繭子とのデュオライブです。皆さん宜しく。
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