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2006年7月22日 (土)

日記には備忘録のような役割もあり

私がここに書くことの9割方は日記ではなく「雑感」であるな、と客観的に分析する。何か日常の事を書くのが照れくさくて、所謂「日記」を書くのを躊躇ってしまう。

けれどたまには良いんじゃないかと思って、昨日から今日の間に起こった出来事を以下に記す。エンターテイメントではなくなってしまうのだが、たまにはお許し願いたい。

昨日は木屋町menomossoでのピアノソロ。いつものようにリラックスしてピアノを弾いていたら、休憩中にお客さんのカップルに話しかけられた。話しかけて来たのは彼氏の方。そんなに恐縮して頂かなくても良いのに、というぐらい丁寧に。

「あの、彼女がサッチモが大好きなので、サッチモの曲をやって頂けませんか?」

やりますとも。そして私もサッチモが大好きですとも。

たっぷりとルイアームストロング特集をやったら、とても喜んでくれた。私が好きな音楽を提供して、それによって喜んで頂けるのは何にも代え難い喜びがある。ええ、精一杯やらせて頂きました。

そしてその後にやって来たお客さんが、今度は演奏を気に入ってくれて、「好きなだけ飲んでいいよ」と私に一言。嬉しいです。お金も嬉しいのだけれど、お酒もまた嬉しい。現金なものです。アブサンというお酒をたくさん頂いてしまいました。気の良いお客さんだったので、お酒をご一緒しても楽しく過ごせた。楽しい酒と楽しくない酒とあるもんね。

そしてほろ酔いになってしまった私は、いつもの悪い癖が出てしまった。

「もう一杯」である。

menomossoを深夜の三時過ぎに出て、すぐ近所の朝まで営業の飲み屋に向かってしまった。ああ、ダメだあ、俺ええ…と心中呟きながら。

その二軒目に行ってみると、4時近くなのに随分な盛況ぶり。カウンターに突っ伏して酔いつぶれている先客有り。私は隅でチビチビとハーパーソーダを飲っていたが酔いつぶれたその先客は私の更に隣奥、店の一番奥に「午前四時の風物詩」的に放置された。暴れる訳でなし。何も不愉快な気持ちを抱かずにのんびりと私はお酒を飲んでいた。

しばらくするとその酔いつぶれた先客は眠りから覚めたようで、元気に再び酒を飲み始めた。袖振り合うも多生の縁。お互い一人の客であったので、杯を交わした。

聞けばその先客、京都の某国立大学の薬学部の学生だという。それも博士課程だとか。高学歴も酒飲んじまえば一緒ですな、と言いながら笑い合って、とても楽しい酒であった。少なくとも私は。

家に帰ったのは朝9時。約10時間も飲み続けていたのか、なかなか私も若いではないか、と思ったが、今日の昼からのリハーサルは流石にしんどかった。けれど充実のリハーサル。明日のライブは岡崎のザックバランです。昔私がアルバイトしていて、あまりの私の使えなさにクビになってしまった何とも因縁深いお店です。是非皆さんいらして下さいね。

はい、日記終わり!今日は早めに寝ます。

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コメント

はじめまして?酔いつぶれた客です。
いつの間にか目覚めて
にもかかわらず、その後はとても楽しい時間を過ごさせていただきました。

ピアノに対する意気込みは心に残るものがありました。


とりあえず各所から禁酒・節酒を猛烈に勧められました・・・。

ブログ、またゆっくり見させていただきます。ライブにも行かせていただきますね。それでは☆

投稿: えつ | 2006年7月24日 (月) 02時57分

えつさんへ
酒は飲んでも飲まれるな、と昔から言います。実際その通りだとわが身を鑑みて思ってなどいましたが、最近は飲まれてもいいんだと思っています。要は警察のご厄介にならないのであれば。

この杯(さかずき)を受けてくれ
どうぞなみなみ注がせておくれ
花に嵐のたとえもあるぞ
さよならだけが人生だ

僕の部屋に貼ってある干武陵の「勧酒」という詩の日本語訳(井伏鱒二)です。

投稿: 福島剛 | 2006年7月24日 (月) 12時20分

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