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2006年5月28日 (日)

エゴイスティックな余剰

誰か止めてくれる人はいないのだろうか?奴の事を、ジョージブッシュの事を。

今回ブッシュが取り組もうとしているアラスカ地方の石油田開発計画は、もはや狂気の域である、と私は思う。もちろん我々人間は、自然を破壊し続けながら文明を維持し、そしてその恩恵によって便利に暮らしているのだ。単純な自然破壊批判は詭弁に堕してしまいがちだ。しかし今回アメリカ政府が着手しようとしている開発計画は余剰であるように感じられて仕方がない。

表面上の建て前は、中東地域に依存しない資源確保という事らしいが、そこには裏を返せばアメリカが過剰に敵対視するイスラム諸国への経済的圧力という様相が見てもとれる。エゴイスティックな自然破壊に過ぎないのではないかという思いが、私にはどうしても拭いきれない。

宮澤賢治の世界観を思い出す。掌に一杯の米と野菜で私達は生きていけるはずではなかったのだろうか?無駄のない生活など、確かに何の面白みもないだろうが、虚飾的に自己を肥大化させる為の余剰にまみれた生活様式など吐き気がする。

一体我々はいつまでこんな事を続けなければならないのだろうか。

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