優しさと思いやり
久し振りの更新。ツアーから帰って来た。
もちろん色々学ぶことがあった。私にとって今回学んだ事の中で一番大きかったのは「結局思いやりや優しさが大事なんだ」という事だ。ジョニー大倉さんは我々バンドのメンバーに対しても最大限の思いやりを持って接してくれたし、気遣いもしてくれた。バンマス(バンドのリーダーみたいな人の事です)であったギタリストの丹波博幸氏は、何の嘘の言葉もなく正直に、けれど優しく私たちに真正面からぶつかってきてくれた。モジョウェストの社長を筆頭にしたスタッフの方達の献身的なサポートも身に沁みた。バンドのメンバー達もお互いに励まし合い、刺激し合い、本当に有意義な数日間を過ごす事が出来た。
そのおかげで私は幾つもの課題点を発見することが出来たし、またそれを克服していこうという気持ちに心底でさせられた。そして何よりも、ジョニー大倉バンド(もちろんジョニーさん本人を含めて)とそれを囲むスタッフ達がさらなる飛躍を遂げられればいい、と思うに至ったのだ。
これが驚きであった。私のような器の小さい人間は、どうしても自分の事ばかり考えてしまいがちになる。自分がこうしたい、自分がこうしなければいけない、得てして非常に利己的になってしまうが、それでは何も変わらないのだ。自分一人が変わった気になっても、実は同じ所をぐるぐる回っているに過ぎない、そういう事なのだ。
肝心のステージは決して100点の出来ではなかった。もちろんその責任の何割かは私にある。次回のジョニー大倉ライブは来月、6月4日に名古屋クアトロという所で行われる。それまでにまだ二週間近く時間はある。私一人で出来る事などたかが知れているが、それでもやるべき事は山のようにある。もう一度、気合を入れなおして、少しでも最高のものに近付けるようにするだけだ。
そしてもう一つ注意すべきは、「わかったふりをしないこと」これである。今回のツアーは確かに多くの事を学んだ実感があるが、それは私が勘違いしている事かも知れぬし、何より人間の認知する感覚など、驚くほどに不正確なのだから。「わからない」と開き直らずに、「わかった」と偉そうにせずに、という事が大事な気がする。
という事で、今日はこんなハイテンションのブログになりました。少し前に一年ちょっと付き合っていた彼女と別れた事なんかは、すっかり忘れるくらいに。ちょっとは凹んだらいいのですが、今の私の頭の中はその事を考える余裕がないくらいに他の事がぎゅうぎゅうに詰まっております。それもまだまだ私に思いやりと優しさが足りていなかった、とすごく適当な(←でもこれはこれで真実だなぁ)結論に至っておきます。要するに私にはまだまだ恋愛などというものをする資格がないのでしょうな。今日は少し風邪をひきました。しかし、今日も良い一日です。帰って風邪薬を一気飲みしようと思っています。それではみなさま、永遠にさようなら。
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コメント
お帰り...
ワテは、悩みそうになったらベース弾くことにしてます。
風邪薬を一瓶一気のみすると、身体壊します..たぶん
投稿: ばっきぃ | 2006年5月23日 (火) 23時56分
って、別れたんかいーっ!
すいません、それだけです。
投稿: dokuzaki | 2006年5月24日 (水) 00時59分
ばっきぃさんへ
昨日、家に帰ってみたら熱が38度5分ぐらいありましたので、とりあえず一回二錠の用量の風邪薬を四錠飲んでみた所、熱は下がりました。まだ喉が痛いんですが。しかし、そうですね、嫌な事があったら全部それを音にしなきゃいけませんね。グチグチ言ってたりしている内はまだまだミュージシャンとも呼べませんね。その通り。精進します!!
dokuzakiさんへ
はい、別れましたとも。それはそれで色んな意味で良かったです。不思議な事に全くクヨクヨはしていません。当分恋愛はしたくないです。向いてないですわ、ぼく。
投稿: 福島剛 | 2006年5月24日 (水) 15時11分