ココだけの話
実家にいるとインターネットが自由に使える環境にあるので、ついつい引きこもり染みた生活になってしまう。特別にやる事はないし。そう、昨日も書いたが、「やるべき事」はたくさんあっても「やる事」は少ない。死ねばいいのに。
ブログの更新もインターネットがあるととても便利だ。文明万歳だな、ホント。文明ファック。
さて、そのインターネットを使ってネットサーフィンなどをしてしまう。インターネットの用途は「探し物・調べ物がある時に利用する物」と私は認識していたが、最近そうとも限らない。単純な暇潰しの一環として、要は非生産的な自分の楽しみとしてインターネット・ページを閲覧する事も増えて来た。この私のブログのサイドのリンクにあるページ群は私がよく閲覧するページなのだが、もちろんそれ以外のページもよく見る。今日、私が見て面白かったのは、他人のブログだ。それについて少し書きたい。
私のこのブログを管理しているのはniftyという会社だ。なぜniftyにしたか、というと明確な理由はない。最初にlivedoorやyahooといった会社のブログサービスを見て、何かピンと来なかった。どちらかと言えば消去法的な選択によりniftyのブログを選んだのだ。どこでも良かったし、それは今でも同じ事を思っている。「書きたい」という私の心に強く巣食う欲求の捌け口がブログだ。それ以上でもなければそれ以下でもない。まあ、楽しくやっている。飽きたらやめるが。
さて、そのniftyのブログの看板ブログ、野球で言えばエースで4番打者、サッカーで言えば背番号10、相撲で言えば東の横綱、そんな位置に(どうやら)あるらしいのが眞鍋かをりという女性タレントのブログだそうだ。私はよく本屋に行くので、彼女のブログの存在そのものは知っていた。そのブログが丸々活字の単行本になって発売され、それなりに好評を博していたのだ。本が平積みにされていたりする所からもその本の好調さは伝わって来たが、肝心要の中身を私はほとんど見ていなかった。パラパラと本をめくった時に絵文字がちらほら見えた事で、「ああ、若いオネエチャンのついていけないテンションの文章だろ」とそこでシャットダウンしてしまっていた。それが、ついに今日、ネットサーフィンをしていたら偶然にも彼女のブログに辿り着き、腰を据えてじっくりと読む事になってしまった。不思議なものだ。
正直な感想を言おう。バカにしていた、という事の反動もあるが、とても面白かった。中身はあまり「女の子女の子」的な雰囲気ではなかったし、何より私が感嘆したのはその語り口の軽さだ。軽妙洒脱、とまでは思わないが、話し言葉に近い文体で、彼女独特のユーモアを交えつつその日その日の出来事を綴っていく。「文学か?」と聞かれれば「違う」と答えるだろうが、「面白いか?」と聞かれたら「私は楽しめた」と答える。少なくとも読み手の存在を無視した独り善がりな文章ではなかった。私はこうして文章を書く時に独り善がりになってしまう傾向がとても強いので、そういった意味では「文章と自分の思考との距離のとり方」とでも言えばいいだろうか、そういうものを「やるなあ」と思いながら読んだ。参考までに以下にURLを紹介しておく。
眞鍋かをりのココだけの話
http://manabekawori.cocolog-nifty.com/blog/
という事でこの辺で。軽く書くのって、実は難しいんだよなあ。どうしても力が入ってしまう。ピアノと一緒だ。死ねばいいのに。
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コメント
「軽く書く」
これは、俺にとっての生涯のテーマであったりします。
そんな俺の心の師匠は小田嶋隆。ご存じ?
http://takoashi.air-nifty.com/diary/
投稿: torii | 2006年3月24日 (金) 10時11分
toriiさんへ
知りませんでした。見てみました。いや、これは面白い。特に気に入ったのはいつだかの文章にあった一節
「オンリーワンにならなくてもいい、もともとありふれたワン・オブ・ゼム」
です。
このユーモアのセンスはなかなか簡単に出る物ではありませんね。
投稿: 福島剛 | 2006年3月25日 (土) 21時49分