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2006年3月 3日 (金)

コーヒーについて

コーヒーが好きだ。数百年前のヨーロッパでは、ドラッグの一種として扱われ、飲むだけで死刑にすらなったというコーヒーだ。確かにカフェインは中毒性もあるけれど、本当に所変われば(或いは時代変われば)品変わる、みたいなものだ。今やヨーロッパ中がカフェで溢れ返っているそうではないか。みな死刑か?いやいや、法律とは結構いい加減な物なのだろう、きっと。

小さい頃から、コーヒー好きだった親父が家でよくコーヒーを飲んでいた。幼い私は「何であんな苦いモン飲むんだ」と思っていた。それが、少しずつ美味しさがわかってきて、という凡庸な経緯を辿って、今のコーヒー好きな私に至る。勿論お酒もすごく好きなのだけれど、お酒を一旦飲み始めてしまうと、それが何時であれ、そこで一日が終わる。あとは酔い潰れて寝るまで一直線だから。コーヒーならば、一日はそこで終わりになったりは決してしない。本を読みながら、音楽を聞きながら、パチンコ屋で咥えタバコでイライラしながら。あらゆるシーンにコーヒーはするっと入り込んでくる。確固たる存在感と、かといってその風景風景を邪魔はしない慎ましさを併せ持って。憎いやつだ。

家でコーヒーを飲むのも好きだが、喫茶店に行くのも好きだ。大体はラッシュライフ(サイドのリンク集参照)に行く。出町柳にあるジャズ喫茶だ。コーヒーがとても美味い。一杯400円。私の幸せは400円で買える。器の小ささを物語っているのかも知れないが、それならそれで結構だ。コーヒーを飲んで、タバコを吸って、レコードを聴いて。この瞬間がずっと続けば良いのにな、とすら思う時もある。ちょっと大袈裟かな。

タバコの話が少し出たが、思い出した。禁煙したい。タバコをやめたい。ずっと思っているが、ずっと実行出来ていない。私が普段吸っているタバコは、ロング・ピースというキツイ目のタバコだが、それを軽いタバコに変えるつもりはない。もし変えるんならいっその事やめてしまいたい。タバコやめたい、タバコやめたい、タバコやめたい。

そんな事を考えていたら、コーヒーを飲みながらタバコが吸いたくなってきた。ああ、不条理。

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