独白
自分が一歩も先へ進んでないような気になる事がたまにある。まるでルームランナーの上を延々と走っているような気持ちになる事が。今、まさしくそう思っている。きっとすんなり入眠出来ないからなのだろうが。 そんな時は何とも言えず不安な気持ちで押し潰されそうになる。そうかそうか、そいつは大袈裟な。 私はここじゃないどこかへ行かなくてはならない。けれど私はここにいる。早くしろ、時間がない。 そんな声がどこかから聞こえてくると、本当に発狂したくなる。無論“したくなる”だけだ。実際にはしない。そこまで私は繊細に出来てない。とても忙しくて逃げ出したい時に「これでブッ倒れでもしたら周りにちょっとは心配してもらえるし、何もしなくてよくなるな」と考えている時は、決して倒れたりしないのと一緒だ。そもそも私は倒れた事などない。いや、一度だけあるか。18歳ぐらいの時に、食べ過ぎで倒れた事がある。私は疲れている訳でもないし、ましてや渇望などしていない。げっぷしている。 午前五時三十分。街はまだ眠っている。かすかに遠くで車のブレーキ音が聞こえた。彼(或いは彼女)は何を思い、ブレーキを踏んでいたのだろう。知った事ではない。拳を握る。握った拳の隙間から、また一つ何かがこぼれ落ちる。 明日になれば何かが変わる、そんな儚い望みは抱くまい。明日はこのままだ。今がそのままリアルなのだ。うじうじと貧窮する己に唾を吐きかけねばなるまい。 「反吐が出るな。」頭蓋骨の中でこだまするように私の脳が喋る。反吐が出る。へどがでる。ヘドガデル。何を考えている?その次はお決まりの自嘲がやってくるのか?阿呆臭い。オメデタイ。 内的独白。文字に直すといささか滑稽になって面白いので書いた。読んで不愉快になった人、ごめんなさい。言葉の上では謝っておきますが、本心からは謝ってません。
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コメント
その焦燥感ってよくわかります。今、ここにはいるべきでなく、どこか他のところにいなくてはいけないような、何か違うことを懸命にしなくてはいけないような...ペダルを一生懸命こいで前へ進みたいんだけど、こぐペダルさえないような...
しかし、そんな気持ちさえ最近忘れていました。
ダメですね。これじゃ、枯れる一方。
焦燥感は向上心がある証拠。福島くんはこれからどんどん伸びるよ。
それにしても、福島くんは夜が似合う男だよね。
決してサワヤカ系になれないところがいいです。
投稿: クロサワ | 2006年1月10日 (火) 18時07分
クロサワさんへ
焦燥感は向上心がある証拠、ですか。そう言ってもらえると少し救われた気持ちになります。最近は「必然性」という事についてよく考えます。必然性のない物は全て無駄な物なのだけれど、では無駄な物がなくなった世界というのはどうなんだろう、とか。考えてもあまり答えは出ません。きちんとした返答になってなくてすいません。
投稿: 福島剛 | 2006年1月16日 (月) 18時19分