クリスマスプレゼントとビール
私の母は極めて信心深いクリスチャンなので、クリスマスというのはその日自体がプレゼントなのだ、と小さい頃から言われて来た。神が全世界の人々を救う為に生まれて来たその事に感謝する日なんだ、と。 ふーん、と思って小さい頃は聞いていたけど、或る時期から「そんな事ないんじゃねえの?」と思うようになった。まあそれはいいや。 プレゼントなんか交換しなくてもいい日なんだという母の意見には賛同していたが、今年はプレゼントをもらった。サックスの黒田さんの奥さんから、ジェイムズ・ジョイスの「ユリシーズ」という小説をもらった。いやあ、嬉しかった!すごくほしかったんだ。今一番ほしかった物かも知れない。かなり長い小説なので、この冬全てをかけてじっくり読もうと思っている。わくわくしている。この本を読む前のわくわくした感じと、読んでいる最中のページが一枚ずつ減っていく事に対して感じる一抹の寂しさって堪らなく好きだ。
それともう一つ。「ユリシーズ」の上に(「檸檬」を意識して)置いたビールはキリン・クラシックラガーだ。ずっとドライ派だったのだけれど、最近ラガーが好きだ。「ビール飲んでる」っていう気になる。全然関係ないのだけれど。
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コメント
ユリシーズは厳しいぞ~。仕事しながらだと2か月ぐらいはかかるんじゃないか。でも、長い小説を読める、ということは、それそのものが「幸せ」です。かみしめてください。
投稿: torii | 2005年12月27日 (火) 10時23分
鳥居さんへ
ユリシーズ、厳しいっすね~。難しい。
今、スティーブンが同居人の二人の男と話をしているシーンです。何か険悪なムードが漂っています。早く四巻が読みたいなと思っていますそうすれば僕にもジョイスの事が少しはわかるんじゃないかyesでもまったくの混沌とした意識の流れの中へ引きずり込まれてしまうかもyesとにかく楽しいですyes改めて本を読めて幸せだなと感じますyes
投稿: 福島剛 | 2005年12月28日 (水) 23時01分