有馬記念は
有馬記念は、ディープインパクトが負けたらしい。実はまだ見ていないのだ、私らしくないが。 更に私らしくない事に、先程までフィギュアスケートの大きな大会をTVで見ていた。普段あまり見ないスポーツだが、とても面白かった。原因は村主章枝だ。以下、完全に素人の視点からだが、記す。 結果から言うと、彼女が優勝した。15歳の浅田真央は、かなり素晴らしい演技をしたと思う。天才が好き勝手にのびのびとやってた、という印象。「アタシ、オリンピックとか関係ないしー!」っていう感じ。とても見ていて爽快だった。安藤ミキ(漢字知らん)は明らかに精彩を欠いていた印象。浅田真央とは対照的に、余り滑るのが楽しくなさそうだった。 そしてそういった若手の追撃をかわして、優勝の座についたのが村主章枝だ。どこからどうみても、文句ナシ、ぶっちぎりだったというのが私の印象だ。実は私は彼女があまり好きではなかった。自意識過剰、というか、何か変な芝居臭さが鼻に付いた。ムカつくタイプの女だな、そう思っていた。だが、今日の彼女には、他の選手にはない、彼女だけの雰囲気という物があった。それは、極端に言うと、「死ぬ覚悟」のような物だったのでは、と私には感じた。戦場に赴く兵士のような、そんな異彩の緊迫感を彼女一人だけが放っていた。最近のスポーツ選手の中で、そういった緊迫感を持っているのは、横綱朝青龍ぐらいではないだろうか。私の読みでは、彼は相撲の一番一番を命のやり取りだと思っている。そりゃあ、一年間完全優勝もするよ。そんなトビきり高いテンションを、今日の村主章枝は持っていた。彼女の演技中、背筋を鋭く走る物が数度あった。フィナーレで、何かが弾けた。彼女の顔が、次第に戦士の顔からいけ好かない普段の小生意気な顔に変わっていく。彼女が天を仰いで「神様…」と呟いたのが口の形から見て取れた。彼女の今日の鬼気迫った演技は、十中八九 彼女自身の努力の賜物なんだろうと思う。だが、或いはどこかに神様はいるのかも知れない。そうであれば素敵だ。そんなことを思った。
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コメント
改行をうまく使えば、
長い文章も、もっと読みやすくなるよ。
毎日楽しみに覗く福島のファンより。
投稿: | 2005年12月26日 (月) 01時41分
誰かへ
ファンなんて言われると、不安になります。しょうもないな。
改行、か。ありがとうございます。確かにこの文章は一切改行がないし、読みにくいですね。携帯電話から更新することが多いので、その辺おざなりになってしまう事が多いのですが、今後一つ気をつけて書いてみます。こういう具体的なアドバイス、とても嬉しいです。
投稿: 福島剛 | 2005年12月28日 (水) 22時45分