演奏スケジュール(2023年12月1日更新)

2023年


12月17日(日)江戸川区スポーツセンター柔道場
https://www.edogawa-spocen.com/
江戸川区社会人柔道大会
※柔道の試合です

12月20 日(水)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「歌声酒場 (Jam Session)」
piano:福島剛 bass:上條貴史
19:30~start  music charge: 2000円


12月24日(日) 東京立川 Jesse James
042-525-7188
http://jessejames-tachikawa.music.coocan.jp/
vocal:高原かな piano:福島剛
19:00~start music charge:3000円
Xmas-live_page0001


2024年


1月12 日(金)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
vocal:佐々木美智代 sax:日野林晋 piano:福島剛
19:30~start  music charge: 3000円

1月17 日(水)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「歌声酒場 (Jam Session)」
piano:福島剛 bass:野々口毅
19:30~start  music charge: 2000円


1月25日(木) 京都三条 Sesamo
075-251-0858
http://sesamo.okoshi-yasu.net/
「Sesamo open jam session」
vocal:市川芳枝 bass:矢野克宏 drums:大江秀明 piano:福島剛
20:00~start music charge:2000円


1月26日(金) 京都先斗町 Stardust Club
075-221-2505
http://stardustclub.jimdo.com/
vocal:市川芳枝 bass:村田博志 piano:福島剛
20:00~start music charge:2500円

1月31日(水) 東京立川 Jesse James
042-525-7188
http://jessejames-tachikawa.music.coocan.jp/
vocal:高原かな piano:福島剛
19:00~start music charge:2600円

2月21 日(水)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「歌声酒場 (Jam Session)」
piano:福島剛 bass:木田浩卓
19:30~start  music charge: 2000円

3月20 日(水)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「歌声酒場 (Jam Session)」
piano:福島剛 bass:未定
19:30~start  music charge: 2000円

3月28日(木) 京都三条 Sesamo
075-251-0858
http://sesamo.okoshi-yasu.net/
「Sesamo open jam session」
vocal:市川芳枝 bass:矢野克宏 drums:大江秀明 piano:福島剛
20:00~start music charge:2000円


3月29日(金) 京都先斗町 Stardust Club
075-221-2505
http://stardustclub.jimdo.com/
vocal:市川芳枝 bass:村田博志 piano:福島剛
20:00~start music charge:2500円

3月30日(土) 京都西院 さうりる
050-3749-3566
http://sahouril.com/
vocal:西池のり子 bass:矢野克宏 piano:福島剛
19:30~start music charge:2000円

| | コメント (0)

2023年12月 3日 (日)

おれたちの代表でありおれたちの頂点

柔道のグランドスラム東京二日目がやっている。

今日はピアノの練習もしなくてはいけないし少し仕事もあるので、テレビ放送を録画をしておいて後からゆっくり見るつもり。とりあえずの試合結果の速報だけはスマホで逐一チェック。悲喜こもごもの途中経過だけれど勝負事なのでそれは仕方ない。

今日は男女ともに軽量級と重量級の試合が行われている。

スポーツにナショナリズムを持ち込むことはあまり好きではないし、どんなスポーツにおいても何が何でも日本を応援するし日本に勝ってほしいというのは全然ない。

なのだが、柔道の軽量級だけはどうしても日本の選手を応援してしまう。

おこがましいことを承知で言えば、柔道の軽量級の日本代表選手に関しては「おれたちの代表でありおれたちの頂点」という気持ちがどこかにあるからだ。

私など若い頃から全く優れた柔道選手ではなかったし、今でも全く大したことはない。けれど、私も底辺としてではあるけれど柔道の軽量級で戦ってきたし今も再び戦っている。その階級の頂点に君臨している選手に対して「おれたちの代表でありおれたちの頂点」という感情を抱いてしまうのはそこまで不自然なことではないと思っている。

なのでひときわ強い感情を持って軽量級の代表選手たちを応援している。

結果はスマホで見れば良いのであまり気にしていない。重要なのは試合内容だ。その内容をじっくりと明日以降見ておれたちの頂点に立つ者たちの匠の技を勉強させてもらおうと思っている。

私自身は昨日も柔道の稽古に行ってきたのだけれど、やっぱり柔道がものすごく楽しい。20年以上のブランクを経て40代半ばで再開した柔道のことを、私はひょっとしたら若い頃よりも深く愛しているのかもしれない。


今日の演奏動画。

Antonio Carlos Jobimの作曲した『Vivo Sonhando』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

| | コメント (0)

2023年12月 2日 (土)

難しいのはわかるんだけど

朝から昼過ぎまでもりもりとレッスンをしてから、細かな仕事をいくつかやっていたら16時になってしまった。

今日は16時から柔道のグランドスラム東京のテレビ中継があったのでそこからはテレビにかじりついてしまった。

みな熱戦を繰り広げていて観ていてとても面白かったのだが、90kg級で優勝した村尾三四郎選手の準決勝だけが理解に苦しんだ。村尾選手は延長のゴールデンスコアで勝利を収めたのだが、相手の反則による指導三つの反則勝ちだった。

私から見ていたら、村尾選手が何度も技ありと同等の投げ技を決めていたように見えたのだが、それらは全てノーポイントだった。

柔道の審判は非常に難しいというのはわかる。常に微妙な場面の連続だ。しかしそれにしても「うーん」となってしまいすぎた。

明日はグランドスラム東京の二日目。明日も熱戦を期待したい。


今日の演奏動画。

Pat Scottの作曲した『Seems To Me』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

| | コメント (0)

2023年12月 1日 (金)

謙虚と慢心と天才とストロングとバカ

この間ふと考えたこと。

自分よりも実力が上の人なんてゴマンといる。

私よりもピアノが上手い人なんてゴマンといるし、私よりも柔道が強い人は更にゴマンといる。

どうしてもそういう「自分よりも実力が上の人」と自分を比べてしまうから、そうすると「おれはピアノがヘタだな」とか「おれは柔道がクソ弱いな」という風に考えてしまう。

だからこそもっと上手くなりたい、もっと強くなりたいと思って毎日努力をする。こういう「自分はまだまだだ」という認識はそういう意味では決して悪くはない。

ただ、程よくそういう認識を持っている分には良いのだが、それが行き過ぎた卑下や自嘲になってしまうのはどうなのだろう。精神的にはあまり健全ではないのではないかなと思ったのだ。

結論から言えば、私はそこまでピアノがヘタクソではないし、そこまで柔道がクソ弱くもない。

おそらく全柔道家の中ではトップクラスにピアノが上手いし、全ピアニストの中ではトップクラスに柔道が強い。「そこで比べるのはどうなんだ」という気もするが、多分これはそんなに間違っていない事実だ。

「自分なんてまだまだです」と言う美徳が、特に私たち日本人の中にはある。慢心は全ての成長の妨げになるし、常に謙虚でいるべきだということには全面的に賛同するが、それが行き過ぎた時には逆に成長を阻害することもあるのかなと思ったのだ。

今の自分にはどういう強みがあってどういう弱点があるのかということを正確に見極めることこそが大事であるはずなのに、必要以上に「自分なんてまだまだ」と思い過ぎてしまうのは良くないのかも知れない。

最初にも言ったように私は割と「くっそー、おれはクソみたいに劣った人間だなー」と思ってしまいがちなので、こういうことに気をつけなくちゃいけないのではないかなということを、先日ふとしたタイミングで考えた。

努力の継続を阻害するような、あるいは他人を下に見て優越感にひたるようなレベルでなければ、多少の慢心もアリなのかもしれない。

”おれたちのバイブル”でお馴染みの小林まこと先生の『柔道部物語』にあった「おれって天才だあああ」と「おれってストロングだぜえええ」をもう一度胸に刻もう。

ちなみに「おれって天才だあああ」と「おれってストロングだぜえええ」は言い過ぎるとマジで慢心してしまうので、そのあとに「おれってバカだああああ」も言わなくてはならない。

さすが”おれたちのバイブル”。


今日の演奏動画。

Chick Coreaの作曲した『You're Everything』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

| | コメント (0)

2023年11月30日 (木)

悲壮感の無いカス

慢性的に金は持っていないのだが、月末は特に持っていない。

昨日コンビニでSuicaに2000円をチャージした時点で財布から札が一枚も無くなった。

少し焦ったが大丈夫だ。今月の諸々の支払いは終わらせてあるし、明後日にはまた仕事があるから少しだけ小銭も入ってくる。たった二日間を数百円しか入っていない財布と2000円弱しかチャージされていないSuicaで乗り切れば良いだけだ。楽勝だ。

学生の時には「次のバイトの給料日まであと一週間あるのに残り1000円しかない」みたいな状況もよくあったが、それも何とか乗り切っていた。業務スーパーで売っている一玉15円のうどんを食べて凌いでいた。それに比べたら2000円強もあってあと二日間なんて、おちゃのこさいさいだ。

ということで今日は極力無駄遣いをしなくて済むように自宅でのトレーニングの後は仕事場に行ってピアノの練習。ピアノの練習が最も金がかからない。

昼飯も自宅の炊飯器の中にあった米に作り置きのカレーの残りをかけて食べたので0円だったし、今日は徹底して金を使っていない。このブログを書いている時点ではまだ今日の支出は0円だ。これから帰りにコンビニで発泡酒買うからそこで少し金を使うけど。

コロナ騒動で仕事が一切無くなった時のことを思い出した。「仕事が無いから金が無いけど、そしたらまあ練習しときゃいんじゃね?」と悠長に構えていたのだが、このスタンスがずっと継続している。
金は無いけど毎日練習してれば金はかからないしピアノもちょっとずつ上手くなるし一石二鳥でいんじゃね?である。
よく人から「君には悲壮感みたいなものが全然ないね」と言われるが、実際全然ない。

明日を乗り切ればまた何とかなる!

明日も練習します。


今日の演奏動画。

Egberto Gismontiの作曲した『Palhaço』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

| | コメント (0)

2023年11月29日 (水)

滑る床の上でプランク

朝から千駄ヶ谷へレッスンに行ったので朝のトレーニングが出来なかった。

千駄ヶ谷から小岩に帰る途中でプロテインを買って、小岩に帰って夜のレッスンまでの間のピアノの練習時間の合間に筋トレだけやろうと思っていた。

練習用の譜面を作るのに今日はちょっと手間取ってしまって、あーもうすぐレッスンが始まっちゃうからその前に筋トレやろうと思ってやったのだけれど、今日は一つ発見があった。

プランク(両肘とつま先だけを地面につけてじっと耐えるトレーニング)は滑る床の上でやるとめちゃくちゃしんどい、ということである。

教室の床は板張りなので滑る。いつもは布団の上でプランクはやるのだけれど、今日は滑る板張りの床の上でやったのでキツかった。

普段は5分やるプランクが4分でギブアップしてしまった。もう腰から背筋から腹筋から全部プルプルして無理だったんだもん。

そうかー、これは要するに腹筋ローラーとかを使ってるのに近いんだなと思った。

新しい発見である。プランクはこれからなるべく滑る床の上でやろう。

今日の演奏動画。

Phill Woodsの作曲した『Song For Sisyphus』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

| | コメント (0)

2023年11月28日 (火)

サービスを受けることは当たり前のことではない

先日のこと。

「餃子の王将」でラーメンを食べていたら、隣に座っている客もラーメンを食べていたのだが、その客がラーメンにレンゲがついていないことに気付いて、店員に向かって「ちょっとレンゲないんだけど」と言って持ってこさせていた。

心の狭い私はこれに何だかイラっとしてしまった。

「レンゲお借り出来ますか?」で良いだろ、何なんだそのエラそうな態度は、という感じで最初はイラっとしていたのだが、店を出てからもそのことを考えていたら、私が瞬間的に覚えた不愉快な感情の正体が少しずつ見えてきた。

おそらく「サービスを受けて当たり前」という態度が私の癪に障ったのだ。

王将のラーメンにデフォルトでレンゲが装備されているのかどうかはわからない。しかし、極論を言えばレンゲは無くてもラーメンは食べられる。あればあったで便利、というぐらいの代物だ。

さすがにラーメンに麺が入っていなかったら「ちょっとこれ麺入ってないんですけど」と言っても良いだろうが、レンゲがついていなかっただけではそのラーメンを「不完全だ」と糾弾する根拠にはならない。

店側からすれば「なくてもいけるっちゃいけるんだけどあった方が便利だろうから付けとくか」という代物がレンゲであり、それは店の親切心によって付いているものなのだ。

そういった店の親切心によって付加されたサービスの有無を客側がどうこう言うということに対して私はイラっときたのだ。付加的なサービスを当たり前だと思うな。私の感情の正体はこれだった。


こういうことにイラっとくるのはひょっとしたら自分の職業に関係があるかもしれない。

例えばピアノのレッスン。

私の都合によってレッスンをキャンセルした場合などはもれなく返金もしくは振り替えなどの処置を取るのだが、生徒の都合によるキャンセルは基本的には返金も振り替えもせずにそのままにすることが多い。たまに「この日のこの時間でしたら振り替えは可能ですよ」とピンポイントで日時を指定して振り替えをすることはあるが、それは必ずしも毎回ではない。

現在私の教室に通ってくれている生徒さんたちはその辺の事情は十分に理解を頂いているので何も問題はないのだが、まれに「え?振り替えしてくれないんですか?」と言ってくる人もいる。

「はい、しません」と言うと「前に通っていた教室ではしてくれたのに」と言われるので、そういう時には即答で「ではその教室に再度通ってください」と答える。他所はどうだか知らないけれどウチは違うのだ。なのでそういう人はすぐに辞めていく。私もそういう人は来ていただかなくて結構、というスタンスでずっとやっている。

ピアノレッスンの振り替えというのは各教室の規約によって様々なのだが、私のところでは受け付けていない。場所によっては「無料振替いつでもOK」を教室のアピールポイントにしているところもあるが私のところは違うのだ。

この振り替えもあくまでも教室側の親切心により行われている。あらかじめ予約を入れて確保しておいた時間を一旦破棄して別の日程を組むのだから、教室側にはデメリットしかない。それでも少しでも生徒にプラスになることがあればという親切心でそうやって振り替えを実施する。いわばラーメンの「大盛り無料」とか「ネギ入れ放題」なんかに近い。本来は有料なのだがそれを赤字覚悟で無料にしますよ、ということなのだ。

こういったサービスを当たり前だと考えるならばそのサービスを提供する場所に行けば良いし、それをどこでも要求するのは的外れだ。

私は「無料振替いつでもOK」を標榜している教室に対しては何の批判もない。単に「大変そうだなあ」と思うだけで、そこが悪いとは思わない。ただ私の教室は違うというだけで、それがイヤならば来てもらわなくて構わないというだけの話だ。私の店は大盛りもネギも有料なのだ。

自分のやり方こそが正しいなどとは全く思わないが、私には私の考えがあってそのようにやっている。多分これからもずっとそうする。

ラーメンのレンゲからそんなことを考えてしまった。

なのでラーメンのレンゲを借りたい時は「すみません、レンゲをお借り出来ますか」と丁寧に言おう。

今日の演奏動画。

Chick Coreaの作曲した『A Japanese Waltz』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。


| | コメント (0)

2023年11月27日 (月)

珍しく疲労困憊

朝から千駄ヶ谷でずっとレッスンの日だった。

集中してレッスンやって終わったらヘトヘトになっていた。やっている時は集中しているから疲れの感覚が麻痺しているのだけれど、終わってからどっとやってくる。「やっぱりオッサンになってるんだな」とたまに感じる瞬間があるのだけれど、今日みたいにレッスン後にヘトヘトになっている時がそんな瞬間の一つ。

小岩に戻って練習をしなきゃということで千駄ヶ谷から電車に乗って小岩に戻った。電車で寝れば良かったのにスマホのゲームをしてしまって寝れなかった。アホすぎる。

練習に突入しても練習用の譜面書きの時点で強烈に眠くなってきてしまって、結局一枚だけ譜面を書いたところで終了時間になってしまった。

明日からまた頑張ろう。

そういえば今日の演奏動画の曲、二週間ぐらい前に録ったやつで、ショーロというブラジル音楽の曲なのだけれど、これ難しかったなあ。だいぶ苦戦した。最終テイクもそれなりに粗いけど。まあこの辺で勘弁しといたろということで最終テイクとした記憶がある。

ヘタクソなりによう頑張っとるわ。


今日の演奏動画。

Severino Araujoの作曲した『Espinha De Bacalhau』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

| | コメント (0)

2023年11月26日 (日)

スポーツ刈りでもミュージシャン

二ヶ月から三ヶ月に一度ほど散髪に行く。

この時点で相当オシャレには気を遣っている方だとは思うのだが、更に私ぐらいのオシャレメンズになると1000円カットには行かない。1300円カットである。元々1000円カットだった店がこの不景気の煽りを食らって1300円に値上げしただけだが、それでも1000円カットではないのでやはり私は相当なオシャレメンズだと言わざるを得ない。ちなみにこの1300円カットではシャンプーまでしてくれる。無敵である。

もちろん余計な注文などしない。「ちょっとエアリーにー、毛先は少し遊ばせてー」とかそういうことは言わない。「スポーツ刈りでオナシャス!!!」これだけである。

そうして出来上がる私のヘアスタイルは概ねどこでも不評である。

「寿司屋か!」
「自衛隊員か!」
等々の手厳しいお言葉を毎度毎度頂戴する。

先日の京都ツアーの二日前ほどにも1300円カットに行ってスポーツ刈りをバチコンとキメて来たのだが、京都でも不評の嵐だった。

「もうちょいミュージシャンらしい格好とかそういうのはないんかい」
「それイケてると思ってんの?」
等々の配慮に欠ける発言が相次いだ。お前ら京都人やろがい、京都人やったら京都人らしく「涼しそうでよう似おうてはりますなあ」と遠回しにディスれよ、と思ったが、わりかしストレートにディスられた。

いくら寿司屋や自衛隊員のような見た目であろうと、全てを犠牲にして朝から晩まで音楽の修行に明け暮れている私はどこからどう考えてもミュージシャンであるのでそのようなディスりには屈服しない。スポーツ刈りでもミュージシャンはミュージシャンである。

ところが昨日、土曜日なのでいつものように柔道の稽古に行ったところ、道場仲間である杉村夫妻の奥様のエリちゃんに「福島さんさっぱりしてカッコいいですよー」と褒めていただいた。

京都人からの京都人らしからぬ「似おうてへんで」「ダサいで」というストレートなディスりによってささくれだった私の心は一気に癒やされた。

思うに、これは私が実際にカッコいいわけではない。あくまでも「場」の問題であるのだ。

音楽の場においては確かにスポーツ刈りは圧倒的な少数派であるが、これが柔道の場に移れば多数派に転じる。別に茶髪のロン毛が柔道をしてはいけない理由など微塵もないが、そのような髪型で柔道をやってみればわかるが「普通に邪魔」である。ピアスや指輪などをしていれば危険なので外せと言われるし、いわゆる「ミュージシャン的なオシャレ」と柔道は極めて相性が悪い。

なので柔道の場においては極力短髪であることが良しとされるような風潮はあるし、もちろん私も「こっちの方がラクだから」という理由で短髪にしている。

そういう部分を加味してエリちゃんは「ナイスですよ」と言ってくれたに過ぎない。もちろんそういった諸々の不便を承知の上で柔道をやりつつも長髪でいる人には何の不満もないけれど。

今後も私は1300円カットにおけるスポーツ刈りを継続していく。

今日の演奏動画。

Franz Leharの作曲した『Yours Is My Heart Alone』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

| | コメント (0)

2023年11月25日 (土)

鬼門突破

旅を終えて帰りの東京へ向かう新幹線の中から書く。

新幹線が早過ぎてビビっている。これを書き始めた今時点で新幹線は三島駅を出発した。京都を出発してたったの二時間半でもう三島に着いてしまったのだ。

東京〜京都間は9〜10時間をかけての移動、というのが身体に染み付いているので、久しぶりに乗る新幹線こだまのこの移動スピードは少々面食らう。たったの三時間半で京都〜東京間の移動を達成してしまうなんて、私からしたらほぼ瞬間移動みたいなものだ。

新幹線に乗っているということで、今回の旅は普段の旅とは少々趣を異にする。普段は青春18きっぷもしくは高速バスで移動して格安のドミトリーに泊まるのが常だが、今回はそうではなかった。「そうできなかった」というのが正確なところだ。

毎年毎年、11月末のこの時期は京都の宿の値段が冗談みたいな高騰を見せる。そう、紅葉シーズンのせいだ。これについては私はいつも紅葉に対して「てめえ色づいてんじゃねえよ、狩るぞこの野郎」と思う。本来は大変美しいはずである秋の風物詩の紅葉は、私にとっては地獄のインフレ誘発装置であり、もはや憎悪の対象なのだ。

毎年毎年酷い有り様の紅葉インフレであるが、今年は更に酷かった。普段宿泊する一泊2000円ぐらいのドミトリー宿が10000円ぐらいになっていた。絶句した。そして「誰が泊まるかそんなもん!」と強く思った。

移動手段に関しても今回は難儀した。水曜日の昼に東京から京都へ移動する高速バスは5000円弱のものがあったのでそれで手を打ったが、帰りの高速バスが夜行便も昼行便も全て10000円近くしていたので、それならばほぼ値段の変わらない格安新幹線プランである「ぷらっとこだま」を採用することにした。そういう訳で私は今非常に久しぶりに新幹線に乗っている。

宿に関してはまずは「完全に諦める」というところからスタートした。
最安値のドミトリーが10000円。即決で「無理!」となった。

となれば代替案としてはネカフェやサウナということになるのだが、その辺はみな同じようなことを考えるはずだ。ネカフェやサウナが満室で入れないということも十分に想定できた。

「貧乏旅行のベテランを舐めるなよ」

私は何も怯えてはいなかった。

10代の頃から今に至るまでずっと金はないが時間はある。金はないが時間はある人間にしか出来ないタイプの貧乏旅行をこれでもかというほどに重ねて来たのだ。

宿もない、ネカフェもサウナも満員だ、ではどうしよう。

「路上で寝ればいいんです」

純から「電気が無かったら暮らせませんよ!夜になったらどうするんですか!」と言われた時の五郎が「夜になったら寝るんです」と答えた時の勢いで私はそう言った。

これまでに幾度となく路上で寝てきた。むしろ路上こそが私の寝床だ。地球が全て寝床なのだよ。

スケールの大きなカス発言をしつつ荷造りの段階で私はバックパックに寝袋を詰め込んだ。

結局はその寝袋が活躍することもなく一昨日、昨日は知人の家にご厄介になることになったし、今日は朝までやっている友人が経営する居酒屋で飲むことを宿代わりとした。

1000001065

↑友人の廣瀬が経営する居酒屋「ロッジ」。営業時間は深夜0:00〜6:00。

たくさんの方々のご厚意や愛情に助けられつつ甘えつつという格好ではあるが、結果的に「なんとかなった」。交通費も宿泊費も洒落にならないほどのインフレーションを起こすこの地獄の紅葉シーズンを乗り切ったと言っていい。繰り返すが今回に関しては他人のご厚意あってのものだが。

恐らくは今後もこうして人に甘えたりあるいは路上で寝たりしながら私の貧乏旅行道は続いていく。

もう少し金があればとも思うが、金を稼いでる暇があったら好きなことをして遊びたいので今後も極力働かない。音楽と柔道をしながら生きていかなければならないし、働いているほど暇ではない。なので貧乏は元より覚悟の上だ。

ということで毎年鬼門となっている11月末の京都ツアー、なんとか無事に終えることができました。
関わってくださった全ての方々に深く感謝いたします。


今日の演奏動画。

Billy Taylorの作曲した『Easy Walker』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

| | コメント (0)

«野宿回避からの野宿